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暮らしのことば@茅野市

2020.10.03|住まいの点検・メンテナンス
塩原真貴

10年ぶりにOB宅を訪れました。

紅葉しはじめた茅野市の山中。

「あぁ、そうだそうだ。こんな暮らしをしたかったからこの業界に入ったのだ」

25年前の就職活動を思い起こすログハウスライフ。

当時長野県内だけでも97社あったログハウスメーカー。

そのすべての会社に求人募集がないかどうか、あれば連絡をほしい旨のお手紙を送ったっけなー(*´з`)

返答があったのはわずか3社。

そのうちの1社に入社したんですが、従業員3人の小さな小さな長野市のログハウス会社。

わたくし塩原は松本市出身でしたので、松本市内の中堅ゼネコンからも内定をもらっていたのですが、迷った挙句にその小さなログハウスメーカーに就職することにしたのでした。

その根っこにはドラマ北の国からの影響による、山小屋暮らし。

この家を現場担当し、竣工したのは12年前。

その2年後小さなログハウス会社は倒産に至ってしまったわけですが、 こうしてまた変わらず再会できること、感無量です。

丸太材を柱や梁に用いたこの工法はポスト&ビームと呼ばれ、当時でQ値1.6前後でしたから、現行のUa値だと0.4前後。

かなり高断熱高気密なログハウスをすでに実践していたのでした。 

南側に切妻を向け、深い軒の出に外部天窓、大開口サッシ。

暖房は薪ストーブとパネルヒーターを双方導入していますが、薪ストーブばかりでパネルヒーターはほとんど使っていないとのこと。

低いプロポーションで構造的にも安定感があり、外壁は左官仕上げ、屋根はディプロマット。

12年経ったいまでも定番仕様ばかりです。

基礎Hが高いため、デッキテラスの下が上手に活用されていました。

また、基礎立上りにもカルチャードストーン(セラミック製の擬石)を貼り込み、リッチ感がグーンとアップ。

やりたいけどなかなかできない を実現しています。 

建物もよいが、お庭が実にいい。

日本の建物は残念ながら年月とともに資産価値が落ちてゆきますが、ガーデンは木が育てば育つほど、手を入れれば入れる程価値がどんどんあがってゆきます。

文字通りさまざまな植物が、生活に花を添えています。

つつじが真っ赤になり、カラマツがまっ黄色に。

さらさらと冷たい風に木の葉が道を転がる音。

実によい! あー、これこれ。 いつかは絶対に!!

2020.10.3 Reborn塩原    

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