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耐震・断熱・水廻り改修工事@長野市稲里~が始まりました

2014.08.30

今年の1月から計画を練ってきたHさんのリボーンが始まりました。 当初長期優良住宅化リフォームの100万円補助金を申請する予定でしたが、高性能建材導入補助金が150万円見込めたため、急きょ変更。無事認定されました。 さらに長野市の耐震補強工事補助金で80万円、さらにさらにその耐震補強促進リフォーム補助金で10万、総計240万円の補助金をゲットできそうです。 DSC_0044 住みながら改修なので、ゾーンをいくつかに分けて進めます。 ここはリビング。床を剥がします。 耐震用の壁や床の断熱、サッシの入れ替え、白あり予防消毒などが急ピッチで順序だてて進められます。 昨日まで生活していたスペースが建築現場に急変! どこか白ありなどにやられていまいか?     DSC_0053ありましたありました。 噂の白あり被害跡。建物の北に位置する掃出し窓下の土台です。   数年前に専門業者によって駆除されたそうですが、その後床下を点検できる点検口もなく、工事に先立って私が行った床下調査でも入ることが出来なかった部位です。 すでに棲んでいるいる形跡はなく、被害もそれほどではありませんでした。     DSC_0063 床にはこんなふうにぐちゃぐちゃっと断熱材が入っていました。 しかしこれではあまり効果がありません(泣) 地面からの湿気で、グラスウールが黒ずんでいます。 木造住宅の場合、私はほぼすべての1階の床を剥ぐようにしています。 そうしなければ床に十分な断熱材が入りませんし、床の段差をなくすバリアフリー化、そして土台などはシロアリ被害に遭っているケースが多々ありますのでそれら劣化現象を確認したいのです。 事前に床下に潜ってみていますが、なかなかすべての部位を確認できませんので。   DSC_0064こんなふうに、一見不可解なことも。 根太(ねだ)と呼ばれる床骨組みの一部が白ありにやられているような・・・。 でもどっから? もともと腐っていた材料を使ったのか?       DSC_0011 こんな風に柱がまるまる1本やられていました。 これもこんな機会が無ければまず発見できなかったはずですね。   このように、壊してみなけりゃ分らなかった、ということが少なくありません。 かといって骨組みだけにしちゃうまで壊し続ける改修工事も好きになれません。 それだけ費用も時間もかかります。 「そこまでしなくても」と感じる断熱改修・耐震改修・古民家改修もありますね。 経験が進むと、「ここはやばそう」、「ここ要注意」といったポイントみたいなものが分るようになるんです。     DSC_0005外壁の断熱は今回すべて外張り方式にします。 既存のモルタルの壁をそのまま壊さず、10.5cmの木材を打ち付け、そこに断熱材を充填するやり方です。 長いネジを使って固定するんですが、これが意外と大変です。 向こう側に柱など、ネジが効く部位を狙います。 木ネジはモルタルは貫通できませんから、どうやって止めるかがミソ。     DSC_0009本当は企業秘密にしておきたいところなんですが公開します。 このようにあらかじめネジを打つ場所のモルタルに10円玉程度の穴をあけておきます。 これがなかなか遅そうで結果的に早い。 モルタルの壁が大きく割れてしまうのも防げます。   あらかじめ正確に柱の位置やビス止めピッチを墨付けしておきましょう。 このやり方は実は画期的工法で、勝手ながら 「キツツキ工法」と命名いたしやした(笑)     DSC_0003 木材の方にはあらかじめΦ12mmくらいの穴を3~4cmくらいの深さで穴をあけておき、安価で購入できるコーススレッドと呼ばれる木ネジ125mm長のネジでキツツキ穴めがけてねじ止めします。 このやり方で、かなりしっかりと固定できます(^_^)/~ 断熱材の幅寸法(今回は425mm)おきにこの木下地を横方向に打ちつけてゆきます。   しかしマニアックな記事ですね。 一般の人にはどうでもいいことだと思うのですが、断熱改修技術者にとっては必ず悩むところなので、「キツツキ工法」 、是非お試しあれ~。   DSC_0010生活と工事が同居する、「住みながらリボーン」。 工事人もお客さんもお互いに気を使って大変ですが、春とか秋とか、気候のいい時にやらないとますます大変です。 おばあさん、何とか耐えてもらえるといいのですが。  

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