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床下で起きている怖い話

2012.09.09

9月ももう中盤ですが、信州の最高気温は相変わらず30℃を優に超え、蒸し暑い日々が続いています。一刻も早く秋を確たるものとしたい!、そんな心境です。 今年の夏に工事をさせていただいた、松本市のRC造アパートへ。まったく工事をしていない部屋の方から連絡をいただきました。 「床がぼにょぼにょで、だんだん沈んで行ってるみたい。見に来てくれないか?」、そんな一報でした。日程を決めて早速調査に行って参りました。   「この辺が特に変なんです。」と言われた洋室の一角。確かに床がぽわんぽわんしています。最近少しずつ体重が減っている私でさえも(笑)。 ここ数日で特にひどく、幅木と共に床が下がってるみたいです。その隙間からなのか、特大のナメクジも出没しているとのこと。またクロスの壁にもいたるところカビが発生しています。 室内は異常に湿度が高く、年中ずっと除湿機を回しているとのこと。除湿機のスイッチを入れると、その時の湿度が%で表示されますが、振り切れていて計測不能の表示が・・・・。絶句。     また、押入れの中の合板壁・天井にもカビが大量発生しています。扉を開けると、あのカビ臭がぽわーんと鼻を刺します。 冬場の結露でこうなることも考えられますが、季節は夏。外気温は30℃を超えています。湿気取り剤を数個置いていましたが、まったく効果なし、とのことです。 う~む。ここは1階。どうも床下に問題がありそうだ、ということで、小さな点検口から床下にすべり込みました。     お腹がちょっと出ていますが、身長168cmと小柄なので、さっと、はいったものの、吐き気がするほどのカビ臭が。このあたりは洗濯機や風呂、洗面などの排水や給水管が集中している箇所です。もぐる前に、水道メーターで漏水をチェックしましたが、どうやら水漏れはないようです。     そして上を見上げると、そこはカビで真っ黒になった構造材が。 断熱材(グラスウール)は湿気を帯び、木という木はカビだらけです。 「うわぁぁ~!だめだぁ~」ということで、付け忘れたマスクを取りに戻ります。     木材の原型はとどめていますが、触るとふわふわした感触で、指でも表面がぽろぽろしてしまいます。 まいったな、こりゃ・・・。       含水率計で木の持っている水分量を測ると、驚くべき53%!通常は15~20%ですが、ここまですごい数値は見たことがありません。何か所か測り直しましたが、おおむね同じ値でした。 含水率計の先についている2本の針も、1cmはすっと入ってしまいます・・・。     糸状のカビで覆われた木材。 いったい原因は何なんでしょうか? これでは安心して暮らせません。       外気温は31℃程度ですが、床下は、推定25~26℃程度です。しかし、汗がとまりません。かといってカッパは脱げません。低温サウナ状態です。 さらに奥に進みます。「ひょとして、このアパートの全部か?」という最悪のシナリオが頭をよぎります。     このあたりが床がおちてしまったところの直下です。 やはりすっかりカビています。 なんてこった、です。 腐った木材の姿です。みなさんもしっかり見てください。     地面も、まるで雨上がりの土のように湿っています。散乱している木くずも根こそぎ真っ黒です。 この湿気が十分に換気されておらずに、長年の間に、こうなってしまったのだと推測します。       腐った薄い木材は垂れ下がり、キノコも発生しています。ナメクジが好みそうな場所ですね。あえて彼らを探しませんでしたけど・・・。 他の1階3世帯も同じなのか??       日を改めて、他の部屋の床下も総チェックさせていただきました。   しかしこちらは健全です。 おぉ~良かった!乾いてる!     含水率計は18.5%。健全健全。よし! くまなくチェック、ついでに白ありの蟻道有無もチェック。 幸いにも、大丈夫そうです。     今回はTシャツで調査です。 ちょっとルンルン♪ まあ、床下に潜ってルンルンしているのは、世界広しといえど、私ぐらいでしょうが・・・。     室内の不具合って、すぐに目で確認できますが、床下とか屋根裏といった、普段見えない部分から忍び寄るさまざまな怖い現象。 やはり定期的に正しい知識を持つ人に診てもらいましょう。     え?なぜあそこだけが、あんなにナっちゃってたかって?たまたまではありません。必然でした。お知りになりたい方は、直接お問い合わせください。 →メール<info@shiohara-hd.jp>  または携帯電話 090-1121-3993 まで・・・。  

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