
甲府市で現在工事中のMさま邸の進捗状況を久しぶりに報告します。
大工工事が大詰めを迎えております。
階段がかかり、2階のホールに手すりが取りつきました。
通常階段は芯々910㎜で、内寸が760㎜ほどになるのですが、
Mさんのおばあさんの遺言に、
「階段は広くとれ。」(マジデ)
というのがあり、内寸で1035㎜とっています。 こ
れくらいあるとふつうにすれ違えます^^
勾配もゆるく、とても登り降りしやすい。

階段は、設計のキモです。
家の間取りを考えたことがある人はだれでもそう感じるはずです。
素人の方が書いて私たちに渡してくれる間取り図は、 たいてい階段がおろそかになっています。
階段は1階と2階を結ぶ通路であり、1坪以上の面積が必要です。
階段の位置によって2階の間取りが決まるといっても過言ではありません。
家相上は階段が家の真ん中にあると凶と言われていますが、 仕切りの少ないオープンな間取りの場合、階段が家の中央に来る場合がとても多くなっています。
その方が、通路としての廊下が減り坪数の圧縮になるからでもあります。

階段の裏側はどうなっているのでしょうか。
約1mの幅の踏板となれば、歩行時は当然”しなり”ます。
それを補強する木がついていました。
ここでじっと観察していると、けっこうしなっているのがよくわかります。
この家は省令準耐火構造となりますので、この階段の裏側も不燃材で覆う必要があります。
これが見納めとなるわけです。