ブドウたな
2017.09.07
愛知県で13年前に新築したログハウス(=ポスト&ビーム工法)の家に2年ぶり訪問してきました。 この2年間であっと驚くような宅地造成工事が敷地周辺で行われ、 これまでお茶畑に囲われていた静かな環境が一変。 土地が分譲販売され、瞬く間に新築住宅が建ちならんでいました。 その姿に愕然としつつ、 今回は境界沿いにウッドフェンスのご相談に伺いました。 デッキテラスの眼前は南向きで、このような茶畑が広がっていたのです。 この畑が、さまざまな事情があったのでしょう、 開発業者の手に渡り、コンクリートの擁壁で区画され、 道路が付けられアスファルト舗装。 交通の便も良く、程よく市街地からも離れているため人気沸騰は避けられません。 販売開始から2か月もしないうちに全区画が売れてしまったそうです。 2年前に工事を実施したデッキの張り替えにあわせて設けられたブドウたな。 パーゴラとも呼びますが、風雨にさらされるため、当然ここはACQ加圧注入材で。 植物によって日除けも兼ね、収穫の悦びも味わえるとあって、緑のカーテンの理想形だと思います。 (2年前の写真) 葉はパーゴラに絡み、ブドウがたわたに実り、 収穫の秋を迎えつつあります。 なんとも言えず、いい眺めではありませんか! しかし残念ながら茶畑は消滅し道路になってしまいました泣 10年かけて整備してきたガーデンも、2m高の擁壁を造成するためにすべて撤去せざるを得なかったそうです。 ”自分の土地は自分の意志でどうにでもなりますが、他人の土地はどうにもできないのだ” という事実を、改めて認識するかたちとなってしまいました。 住宅の設計をするとき、周辺がどうなるかある程度予測を付けて考えるものですが、ここまで変わってしまうとは・・・|д゚) 複雑な想いで、目隠し用のウッドフェンスを計画しています。 2017.9.7 Reborn塩原