木製玄関ドア試作中
2017.09.14
台風18号が長野県に近づいてまいりました( ;∀;) 週末は長野市でリフォーム現場の、完成ちょい前見学会を開催します。 今年はシルバーウィークと呼んでよいのか・・・、3連休どまりですが、 秋の行楽シーズンでもあるので、本州を横断をするとなると行楽地の観光関係者は切ないですね。 稲や果物への被害も心配です。 さて、玄関ドアについて。 どんな家でも必ずあるのが玄関。 家に帰って最初に手に触れるのが玄関ドア(引き戸)。 お客様を迎え入れるのも玄関。 家相的にも鬼門・裏鬼門についてとても気にする玄関の位置。 プランニングにおいても、「玄関どこにするか」は重要な分岐点となります。 その家の顔として、とても重要になる玄関ドア(引き戸)。 いくつかの顔をみてゆきましょう。 先月完成したばかりの長野市内の玄関ドア。 明り取りのガラスはありません。 ドイツのレクサンドーレン、というメーカーのものです。 チークの突板張り。 U値=1.0 ロックは1つしかないです。魅力は何と言っても、こんなに高性能なのに手が届くお値段^^ 飯田市のナガイさんで購入できます。 丁番は3か所で3次元調整丁番ではありません。 レバーハンドルはゴールドかブロンズが選べます。 ※照明器具の取り付け位置とタイルの立上りもチェックポイント。 レクサンドーレンはガラス入りのものもあります。 もちろんトリプルガラス。 納品時は自然オイルのクリアー色が刷り込んであります。 玄関ドアは比較的日当たりのいい場所に設置されるため、1年毎に塗装をするのがおすすめ。 塗料はオスモ社のワンコートオンリーとか、プラネットのグロスクリアオイルがおすすめ。 再塗装を怠ると表面がぱさぱさしてきて、カビが生えやすく、やがて突板がはがれてゆきます。 玄関ドアは非常に高価なものです。取替えも容易ではありません。 ぜひ大事にしてください。 愛してあげてください。 同じデザインのドアでも、塗装の色を変えてみたり、 サイドライトと呼んでいるFIXガラスを付けたり、 工夫次第でオリジナリティーを出すことができます^^ 大工さんにて枠を作ってもらい、ガラスやさんでペアガラスを特注でオーダーし、 特殊ガラスである、さざ波模様の黄色いガラスをインターネットで購入しました。 それを枠にはめて製作しました。 スゥエーデンのスゥエドア。 かなりポピュラーなデザインです。 木製高断熱ドアのシンボル的なデザイン。 チーク、ツーロック、ゴールドのレバーハンドル。 いろいろ検討したけど、結局ここにいきついてしまう、 そんな声を何度も聞きました。 年月とともに、再塗装するたびにちょっとずつ色が変わって、味わいが増してゆきます。 今はもう販売していないと思いますが、 こんなドアも昔はありました。 かれこれ15年も前のことです。 アメリカのメーカーでしたが、気密性はヨーロッパ製のものに比べると劣ります。 無骨な感じのアイアンデザインはファンが多くいたと思います。 毎年の塗装を怠ると、突板がはがれる、といいました。 こんな風になってしまいます泣 キックプレートと呼びますが、 靴の先がドアの下をガードする金属板がついていない場合は要注意です。 ポーチに雨の吹込みがあると、雨水が跳ね返り濡れやすく、 日本では原則、玄関ドアは外開きなので、雪が積もると、ドアの下部に雪が付着して凍っていることもあります。 ボンドで接着するしかないのですが、割り切ってキックプレートを後付けするほうがいいでしょう。 メンテナンスオイルをこまめに塗っていればあまりここまでにはならないのかもしれませんが、 玄関ドアが南に向いており、直射日光がよくあたる場所は、特に気を付けてください。 玄関ドアが見ずぼらしいと、その家全体が見ずぼらしく見えてしまうほど、玄関ドアは大事なものなのです。 こうなるのが嫌で、アルミ板に化粧プリント材を張ったものが最近では主流になっています。 ただし、ヨーロッパのぶ厚い木製ドアに比べると、断熱性能が劣ります。 年間で灯油換算で30㍑分も変わったり、玄関ホールが温まりづらく、場合によってはドア内側で結露する可能性すらあります。 週末の見学会会場でも2つの玄関ドアを見ることができます。 スニッカルペール(パイン窓無し)+サイドライトトリプルガラス 無塗装状態で仕入れました。 DIYにて塗装を施します。 いったいどんな色でYさんは塗るのでしょうか? 今週はDIY漬けだったと思います。 どんな家になるのか、だれも分からない。 施主の好みが100%でちゃう。 我々工事人の想像を超えた、ちょっと謎めいたところもDIY作業のいいところですね。 Rebornでは、よりオリジナル性のある玄関ドアを提供するために、 ドアの表も裏もなにも張っていない高断熱ドアの複数台の購入に成功。 杉、さわら、ウエスタンレッドシーダーなど、現在あれこれ試作しています。 基本は縦張りで考えていますが、横張り、斜め張り、ヘリボーンなど、 自由なデザイン、いろんな樹種で、”いっぴんもののドア”を製作、販売してゆくつもりです。 すでに設計中のお客様にはご案内を差し上げたところですが、いよいよ出荷ができる体制になりましたので、 ご家族や現場監督さんと打ち合わせの上、ご注文をいただけると幸いです。 (写真は長野県産杉 無節)たてばり・源平あり 2か所しか丁番がないためか、丁番がでかい・・・。 ドアもでかい(W990㎜ H2180㎜)のでそれほどでもないように見えますが、 こんなにおおきいんです。(私の手が小さいという人もいますが・・・) 2017.9.14 Reborn 塩原(手首付け根から中指先端まで185㎜)