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仕上げ材も、眺望も、宝。

2016.05.12

快晴の5月12日、完了検査で長野市松代町へ^^ ここ数か月で松代の地に3軒の住宅を設計をさせていただき、竣工することができました。 DSCF5005「木の家はおちつくねぇ~」 とは検査員が室内に入ってすぐのご感想。 私たち現場にしょっちゅう出入りしている人たちは、実は意外と鼻が鈍感。 木の香りを特別なものとして鼻センサーが認識しません。 床はナラ自然オイル塗装。 内壁および建具屋さんによる扉はサワラをつかっています。 サワラは鰆、ではなく椹、と書くのですが、和とも洋ともいえない、美人で色白の、上品なおばさんのような佇まいです^^   DSCF5012坂田木材さんはオリジナルの室内ドアにこだわっていて、最近の物件では約半数がオリジナルの造作ドア(引き戸)です。 室内の仕上がりが、非常に上品で質感がいい。杉やひのき、ヒバや椹など樹種を変えることでその空間のイメージをつくります。 断熱性能を高め、全館暖房をあたりまえのようにする住宅では、必然的にオープンな広がり間取りになってゆきます。 廊下がなく、リビングやダイニングから直接洗面脱衣室やトイレの入り口ドアが見えることもしばしばです。 かつては廊下や玄関ホールでワンクッションおき、LDからは直接見えないようにプランニングするのがフツーでした。 もちろんモロに見えるようなプランニングは避けるべきですが、ゾーニングや目隠し用のスリットや腰壁、入り口をつける向きなどに配慮して、トイレ・脱衣のスペースを設計するようにしています。 普段からよく目につくだけに、脱衣やトイレの入り口のデザインや素材感は、設計上非常に大事になってくるんです。 もちろんバリエーションや組み立てやすさ、価格、軽さ、狂いにくさ、調整のしやすさ、建具の機能的なものを優先すればシート張りの既製品にかないっこありません。でも何十年後かに絶対に「これにしてよかった」と思ってもらえるはず!     DSCF5009そしてリビング階段。やはりこれも断熱性能を高めているからこそできること。 階段は当然空間を上下につなぐのが役割ですから、暖かい空気や冷たい空気が行ったり来たり。 しがちですが、断熱性能をUa=0.5程度まで高め、輻射熱暖房方式だと1、2階の温度差はあっても2~3℃。 輻射式暖房を連続運転させれば、1~2℃以内に収まります。つまり暖気冷気が行ったり来たりはしないんです。 「吹き抜けがあると寒くて怖い(-_-;)」って言ってた奥様も、 「怖いほどあたたかい^^」という風に言わせちゃうんです!     DSCF49813月竣工の別のお宅へも様子を見に行ってきました。 こちらも坂田木材さん施工です。 片流れの屋根を東西方向に向けた家の形が特徴です。 この写真は、本日10時ごろに撮影しましたが、注目すべきは屋根や庇の影。快晴の5月、直射日光をあまり室内に入れると、閉め切りの室内は30℃近くまで上がって不快になります。 まぁ、この時期ですから、夕方帰ってきたら窓を開ければすぅ~っと風が抜けて、それはそれである意味気持ちいいのですが。 もう6月になったら直射日光は家の中に取り込まないようにしましょう。内側のカーテンやブラインドはある程度有効ですが、すだれや外付けブラインドで日差しをとにかく窓から入れないように。     DSCF4997北東側からのショット。 北側に大きな屋根付きのウッドデッキがありますy 軒先付近にはリビング吹き抜け上部のFIX窓。 軒先直下にこのFIX窓を配置することにより、夏の直射日光をとり入れる時間がとても少なくなります。10時のこの時間で、もうこの影の下です。     DSCF4995北側のデッキテラスは、夏のあいだ大活躍しそうです。西にアルプスを望み、東は皆上山。 善光寺平を見下ろす眺望は、この家の宝物となることでしょう。 また生活が落ち着いたら、ぜひBBQをここでやってくださいね~、みっちゃん!!   しおはら

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