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ログハウスのリフォーム~キッチン入替え・バルコニー撤去

2026.08.01|リフォーム・リノベーション
塩原真貴

松本市でログハウスのリフォームを行っております。

暑い時期におじさま達が密になっています(笑)

このログハウスは、私の前職工務店で建てたものではありません。

ご縁があって巡り合い、自称「ログ男」を名乗っていた過去もあってか、幸いにも工事のご用命をいただきました。

実は私の実家の近所(といっても3kmは離れている)で、大きな道路に面していることもあり、

塩原少年の「夢のログハウスに暮らす」心をくすぐっていたのです。

省エネ基準が義務化になった昨今、外壁に断熱材が「ない」ログハウスはもはや確認申請がかなり困難な建物で、事実上もう建てられないかもしれません。(確認申請が不要な地域ではもちろん建てられます)

ログハウスに暮らしたくて建築の世界にと見込んだ身としてはヒジョーに悲しいことです!

AIにもなんとかならんかと聞いてみました。

2025年4月の省エネ基準適合義務化以降、省エネ基準(断熱等性能等級4以上など)を満たせないログハウスは、建築確認申請が下りず、着工不可となります。基準に適合しない限り、確認済証は発行されません。

ログハウスが直面するUA値の壁

ログハウス(丸太組構法)は、木材の厚みそのもので断熱を担保する構造です。しかし、長野県などの寒冷地(地域区分3〜4)においては、従来の標準的な厚さ(134mm程度のラミネートログなど)だけでは、外皮平均熱貫流率(UA値)の基準を満たすことが非常に困難になっています。

外壁の両面を「木材現し」にするログハウス特有の意匠性が、一般的な木造住宅のように壁内へ断熱材を追加することを難しくしているのが最大の要因です。

申請を通すための現実的な対策

確認申請を下ろすためには、壁の熱損失を外皮全体でカバーする総合的なアプローチが求められます。

  • 開口部の超高断熱化: 壁で稼げない数値を窓で補うため、樹脂サッシやトリプルガラスなどの高性能建具を徹底的に採用します。

  • 屋根・床の断熱強化: 壁以外の部位に厚い断熱を施してUA値を引き下げます。ただし、屋根の断熱を極端に強化する一方で壁の断熱が弱いと、室内外の温度差や湿度の逃げ場が偏ります。これはログハウス特有の屋根内部の結露やカビを引き起こす大きな原因となるため、防湿・通気層の綿密な納まり設計が必須です。

  • ログ材の大径化: コストは跳ね上がりますが、より太いログ材を採用して壁単体の熱抵抗値を引き上げます。

  • 付加断熱の実施: 意匠性は片面(外側か内側)失われますが、ログ壁に断熱材を付加し、一般的な高断熱住宅と同じ構成にします。

木材の現し仕上げにこだわる場合は、外皮計算のシビアなシミュレーションと、構造的な結露対策に対する高度な温熱設計の知見が不可欠になっています。

という予想通りの回答。もちろん気密性も確保できない工法なので、虫が室内に入ったり、冬は隙間風がぴゅーぴゅー入るので、床や屋根に断熱頑張って厚く入れても相当量の熱損失は避けられません。

ちなみに「ログ(木)は”断熱材”だ」という論者がいますが、まっかなウソです。

断熱材の定義は熱伝導率λ=0.065W/(K/m)以下なのですが、スギ天然木材λ=0.12。

ちなみにグラスウール10K品はλ=0.05で、ぼくらが多用する高性能グラスウール16K品はλ=0.038です。

そういう人には「木材は断熱材ではない」ときっぱり言ってやってください!

さらに深堀りしたくなり、「ログが90°交叉するコーナー部やログ同士の重なり部分はどうなのか?

聞いてみました。

ログハウスの外皮平均熱貫流率(UA値)を計算する際、一般的な木造軸組工法のように「断熱材が入っている一般部」と「柱などの熱橋部」の面積比率を用いて計算することはできません。丸太組構法においては、形状変化や交差部に対して以下のように評価し、「詳細計算法」を用いて計算します。

結論から言えば、丸太の形状変化(曲面)やノッチ部(交差部)を部分的な熱橋として個別に面積を拾い出して計算する必要はありません。壁全体を均質なひとつのU値として扱います。

1. 形状変化(丸太の曲面)の評価方法

丸太壁は曲面を持つため部位によって木材の厚みが異なりますが、これを一つ一つ熱橋として計算するのではなく、「等価な厚みを持つ角材(平らな壁)」に換算して、壁全体の熱貫流率(U値)を一意に定めます。

日本ログハウス協会などの指針(FEM二次元伝熱計算による近似式)に基づき、以下の要素から壁単体のU値を算出します。

  • D: 丸太材直径

  • R: 重ね率(上下の丸太が重なる割合。重なり寸法 L ÷ D で算出)

たとえば、重ね率 R = 0.5 の場合、丸太直径を角材幅(d_{eq})に換算する近似式は以下のようになります。

d_{eq} = 0.7221 ×D

直径 134㎜ のログ材で R=0.5 の場合、実質的な平壁の厚みは 134×0.7221 = 96.7㎜ として評価されます。この換算厚みと、木材の熱伝導率(一般的に 0.12 W/m・K)を用いて熱抵抗値を求め、表面熱伝達抵抗を足し合わせることで、曲面による厚み減少分を織り込んだ正確なU値が算出されます。なお、実部の隙間に挟み込むグラスウール等の断熱効果は、計算上は安全側を見て無視されます。

2. ノッチ部(交差部)の熱橋評価

丸太が井桁状に交差するノッチ部についても、三次元的な熱橋係数を別途乗じたり、熱橋面積として細かく拾い直したりする必要はありません。

  • 面積の拾い方:計算の基本ルール(壁芯や内法寸法など)に則り、通常の丸太壁として外皮面積を拾います。

  • ログエンドの扱い: ノッチから外部へ突き出ている部分(ログエンド)は、熱的境界の外側(外気側)とみなされるため、そこからの放熱(フィン効果)を外皮面積や熱橋として加算する必要はありません。

計算上は、ノッチ部も一般の丸太壁と同じU値を持つ均質な壁として処理して問題ありません。

3. 省エネ基準上の規定(簡略計算法の不可)

国総研等の評価基準において、丸太組構法は木造の「簡略計算法(各部位の工法ごとに決められた面積比率や補正熱貫流率を用いる方法)」の適用が不可と明記されています。

そのため、丸太壁、妻壁(ツーバイ等の枠組壁になる場合が多い)、屋根、基礎、開口部など、それぞれ断面構成が異なる部位ごとに正確なU値と外皮面積を算出し、加重平均する「詳細計算法」での入力が必須となります。

実務上の重要ポイント

UA値の計算上、ノッチ部やサネの形状変化は上記のように均質化して処理されますが、実務的な温熱環境・結露対策においては、ノッチ部こそが最大の弱点となります。

丸太壁は計算上の熱橋(熱伝導による損失)よりも、セトリング(木材の乾燥収縮や自重による沈み込み)によるノッチ部の隙間から生じる「漏気(隙間風による熱損失)」の影響をはるかに強く受けます。外皮計算の数値には直接現れませんが、交差部への気密パッキンやシーリングの徹底、およびセトリングに追従する納まりが、最終的な住宅の性能を決定づけます。


ここまで読んで、なるほどそうか、と理解できた人は一級ログ男です。

こんどお友達になりましょう(‘ω’)ノ

いろいろリフォームメニューはあったんですが、ログバルコニーの撤去もその一つでした。

最近バルコニーは・メンテナンスコストがかかること、・外に洗濯物を干すことがあまりできない(花粉症の人が増加・共働きのため、だと思われる)、・漏水のリスクが高い、という理由により採用がガクンと減っています。

将来的にこの持出したログ(丸太)も腐るでしょう。身の危険もあるので思い切って撤去、という運びとなりました。

撤去後はエアコンの室外機置き台に改修しました。

さらに掃出し窓がありましたので、トリプルガラス入りの樹脂製_腰窓に改修。

この窓は先進的窓リノベ補助金の対象です。

長年使い込んだキッチンも更新。 ↑ ビフォー:L字型キッチン+造作木製カウンターでコの字型の使い勝手でした。

このたびI型キッチンにレイアウト変更を行い、食器洗い乾燥機も装備されました。

お施主さんからは、

「2階のベランダがあった部屋、すごく静かになったぁ~」

「断捨離したのもあるけど、キッチンがすごく広く感じるぅ~」という感想が。

嬉しいなぁ。

巷では「リボーンは新築か断熱リフォームしかやってない」という風評があると聞きますが、キッチンリフォームなど普通のリフォームもやってるんですよ! それらも含めてReborn(リボーン)なのですよ。

Rebornのリフォーム、ぜひお気軽にお声がけください(‘ω’)ノ

 

 

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