
つ、つ、ついに完成しました!
佐久市(旧臼田町)Q1.0住宅。
佐久市といっても実質佐久穂町に位置しておりまして、なかなかに寒いところです。
厳寒期は-10℃以下を連発するこのエリアははっきり言って軽井沢より寒い!
軽井沢は省エネ区分で2地域なのに、佐久市は3地域。
近くに野辺山や小海町など、本州でトップクラスの寒冷地なのです。
実際この家は12月に上棟し、真冬の時期をまたいで建設されました。
こちら実際の2月14日の写真ですが、すでにすっぽり断熱された空間は小さな電気ヒーターで15℃前後の室温で、動いていればちょうどいい感じです。
佐久穂町といえばかつては長野市から2時間以上もかかっていましたが、中部横断自動車道のおかげで長野市より約1時間で到着できます。
Rebornの施工エリアは「車で事務所から1時間以内」としているのでギリギリ施工エリア内。
現在Rebornでは軽井沢や御代田町でほかに3棟工事をしているので、現場巡回しやすく助かりました。

敷地も広いので、設計当初は平屋をもくろみました。
また将来的にいずれこの家はだれかに引き継がれることになるはずなので、プラン打ち合わせをしてゆくなかで、1階:2階=2:1で、2階は居住するスペースはなく、本や使用頻度の少ない服を置いておくスペースとし、”平屋+ライブラリィー的2階”という構想に。
LDKを一体型で、大きなセンターテーブルをメインの居場所にしています。
メイン暖房は温水パネルヒーターですが、”火のある暮らし”への夢も叶えるべく、ヨツールの小さな薪ストーブをキッチン脇に設けました。
家のまんなかが薪ストーブの設置位置としては理想的ですが、間取りや動線を検討しているとなかなか難しいことは薪ストーブのある家づくりをした諸先輩なら実感したはず。
かすかにリンゴの香りを発するりんご薪。
暗めの室内で、時折薪が爆ぜる炎音を聴きながら、深々と冷え込む夜10時半。
まったりと日本酒をなめながら、大きなテーブルで読書を楽しんでください!(‘ω’)ノ

給湯は灯油ボイラー(エコフィール)、暖房はこれまた灯油の温水ボイラー、冷房は2階に設けた壁掛けエアコン。 キッチンのコンロはLPGで、エネルギー分散型のライフライン体制。
室内にボイラーを設置できない場合、汎用の物置内に納めて、少しでもエネルギーロスを減らし、またそうすることでボイラーの寿命も延びるのです。

ヨツール F105 LL ブラックペイント。 タイルは名古屋モザイク・クレテコッタ400角で、深い緑色のCDS-V2230 床下からの給気口を2か所設けて着火時の給気を手動でコントロール。
煙突2階床貫通部は、一般的な四角いプレートだと角があぶないということで、丸いプレートを小野沢さん(薪ストーブメンテナンス)が調達してくれた。

カーテンボックスを兼ねた間接照明と構造の化粧梁。 掃出し窓とせず、テラスドア+FIXとし、出窓調のFIXガラス下にはパネルヒーターが存在。(PS社製・VLX)
2階から見下ろしたLD。今回床は全域で北海道産のセン。
この写真ではまだ塗装されていないが、リボス社・アルドボス(艶消しのクリアオイル)ふき取り仕上げで、若干黄色味がかった飴色になります。
2階ライブラリーにはお手持ち品の本棚を据え置き、これまで生きてきた間に読んだ本があったかい空間で共に暮らす。壁掛けルームエアコン1台による全館冷房で、こういうのも小屋裏エアコンと言っていいんだろうか?

玄関土間床はモルタル金鏝仕上げで無機質感がかっこよい。土間床に温水配管を埋め込んだパネルヒーターで寒くない玄関に。 着替え室としての機能をもつ農家ならではの玄関納戸として活躍しそうな収納スペースがあります。 奥は突き当りではなく、リビング階段の脇に出る回遊性もあるのです。
キッチンから水廻りへは一直線。バックヤードには可動たなが分散型であちこちにあり、整理整頓が楽にできそうです。

住宅とは別棟で鋼製の農業用倉庫も新築。 職と住が一体となった敷地には、家庭菜園もいずれは。
信州健康ゼロエネ住宅助成金をいただきます。
完成見学会開催させていただきます。
夫婦で信州へ移住し、土や火や・・・まるで曜日のような自分らしい暮らしを楽しんでいる方の住まいをぜひご覧ください。