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松本市K邸5年点検:太陽集熱給湯&キッチン床に敷くマットのおすすめ品を発見!

2025.03.09|住まいの点検・メンテナンス
塩原真貴

確かに感じます、春の気配。

屋根上の雪が溶け地面に落ちる音。

時折庭木にとまる鳥のさえずり。

まだまだ冷たい風の中に感じる春の予感。

今年はなぜか花粉症の症状がほとんどない。

人は意識すればするほどそっちの方にいっちゃう生き物ですから、考えないようにしよう。

明日から3日間、奄美大島に行ってきます。

(塩原家は毎年3月に家族旅行に行く風習あり)

昨年は沖縄・宮古島でしたから、国内南国諸島モードに入ったようです。

(行先の決定権はわたくしにございません)

 

今週は人間ドックや会議・打合せが重なり、なかなか現場に行けずじまいでしたが、

唯一の現場作業、松本市OB・K邸5年点検へ。

やっぱ松本はいいですねぇ。

長野市は曇っていましたが1時間高速道路を走るとスカッとした青空。

北アルプスも映えていました。

2年前の3年点検以来でしたが、無事何事もなく良い状態で住宅はそこにあり、ずいぶん身長が伸びたお子さんたち。

子供たちの成長と共に、家もDIY造作たなやフックが追加されて成長を続けている様子に目が細くなりました。

年間に10棟の住宅を担当していますが、そのうちの2,3棟に太陽集熱、ソーラーシステムを導入しています。

K邸も主として給湯エネルギーの削減に貢献しており、余れば温水暖房にまわるシステムにはなっていますが、今後エコハウスを建てようとお考えの方は、基本的には給湯用で導入を検討してみてはいかがでしょうか。

特に日照条件のよろしい長野県中信・東信・南信の方々、恵まれた日射量をぜひご活用ください。

お風呂好きの方は特に! 太陽光発電パネルの余剰電力でおひさまエコキュートなんかやるよりも、熱を熱として活用するこの太陽集熱ソーラーシステムの方が断然エコですから!

屋根上の集熱管で温められた不凍液がこのタンクとつながっていて、一定の温度になるとタンクに戻ってぐるぐる循環しています。手前のグレー色の球体は膨張タンクといって、液体(不凍液を混ぜた水)が温度によって膨張・収縮を繰り返す体積の動きに追従し、配管内の圧力を一定範囲におさめるため、ゴム風船が入っています。

ゴムですからいつかは劣化してこの鉄製の容器の中で亀裂が入ってお陀仏、交換となるわけです。

ですからこうして定期点検の際はタンク内の圧力があるかどうかチェックします。

ゴム風船が破裂すると圧力が極端に下がるわけで、おおむね20年程度で膨張タンクは交換すべしとされています。

あとは不凍液を循環させるポンプがいつか破損することでしょう。

ポンプが破損すれば当然タンク内の温度が上がらず、すぐに故障と分かるでしょう。

室内にはタンク内の温度が分かるようにモニター表示されています(一番右の340=34.0℃って意味ね)。

朝9:30頃でしたが、晴れていればタンク内の温度がどんどん上がってゆきます。

この日帰るころ11:30には38℃になっていました。

そしてこのタンクの中に水道管をくぐらせます。

タンク内の不凍液と混ざることはありません。

この時期蛇口から出てくる水道水は5~10℃くらい。

それがこのタンク内を通過すると、熱の移動が行われて、ある程度の温度のお湯になって出てきます。

タンクの中の温度によって変わるわけですが、一般に給湯としては40℃前後の温度が求められますが、

タンク内38℃であれば、条件がよっぽど良くても30℃くらいで出てきます。その後、そのまま給湯ボイラーにつながっており、灯油を使って30℃のお湯というか水を40℃に加温して蛇口から出てくるわけです。

説明が分かりにくくてすみません。

とにかく太陽熱をそのまま加工することなくお湯の熱に移動させて、

さらにそのお湯を湯船に張って、我々は体を温めているワケで、これはとても気持ちのいいこと。

「間接日向ぼっこ」と呼んでいいでしょう。

 

このシステムは残念ながらドイツ製で、以前そのメーカーであるIVT社に見学に行った際にタンクの中を見る機会がありました。

タンクは10cm弱のウレタン断熱材でできており保温性が高い。

中にステンレス製の水道管がぐるぐる周回していて、水道水の流速にもよると思うんですが、このタンク内の熱を奪う形になります。

ステンレス管は表面が凸凹していて、表面積を稼いでいるというワケ。

タンク容量は500㍑。室内置き(断熱された部屋に置かねばならない)。

国内製でもノーリツや長府製のものがありますが、200㍑程度でボイラーに頼る率が大きい。

加えて屋外設置が原則で、断熱材はそれほどではないはずで、せっかく温まったタンクからの放熱量も馬鹿にならない。

国内メーカーさん、ぜひこのドイツ製のものを見習って、もっとすごいやつ開発してください<(_ _)>

 

最後にもうひとつ。

キッチンの足元に敷くマットについて。

キッチンの床は最近よくPタイルやクッションフロアがオーダーされることが多いんですが、フローリングじゃダメなのか。こちらのK邸はひのきのフローリングにクッション性の高い作業用マットを敷いてましたよー。

厚さ2cmで、タカラスタンダードのシステムキッチンだと最下段の引き出しとギリギリ干渉しない!

重さも適当でズレがおきにくく、さらにルンバも問題なく上に載ってくれるそう。

薄っぺらいキッチンマット、厚さ3㎜くらいのビニールカバーなんかを利用しているユーザーさんが多いと思うけど、

このマット、すごくよきですからご紹介しておきます。(アサヒ軽金属=圧力鍋のメーカーだそうです汗)

 

K邸では洗面化粧台の前にもおいてありました。
高断熱の家では近年スリッパを履かなくなってきました。

そうはいってもフローリングの床は固く疲れやすいので、奥様方はたいてい健康サンダル的なクッション性のある履物をキッチンでは履いてるようです(わが妻はそうしてます)。
決してアサヒ軽金属さんの回し者ではないので、なにかもっと良いものがあるのであればぜひ教えてください!

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