明日はいよいよ長野マラソン!
社長(坂田)はじめ、知ってる人が何人か出場するんですが、天気は曇り。気温もあまり上がらず風も少なそう。
かなり良コンディションっぽいので、ぜひぶっ倒れない程度に頑張ってください!!
(わたくし塩原はOB宅へ定期点検です。お・し・ご・と♡)
さて、いよいよ来週末に迫った長野市リノベーション完成見学会の現場。
ずっと進捗を注視しているわけですが、ぎりぎり間に合いそうです(‘ω’)ノ
この方がこのプロジェクトの建築主さんなんですが、御年55歳。
こ現場の家も築55年なので、つまり同級生リノベなのです。
昭和感が色濃く残るこの家はもちろん建築主Yさんの実家で、高校卒業後この地を離れ、お父さんを早くに亡くされ(享年62歳)、長年お母さん(Yさんは「おふくろ」と呼んでいますが)が一人で暮らしていたそうです。
コロナ禍がきっかけだったのか、リモートワークとなり東京で働いていたYさんは夫婦で故郷である長野市にIターン。
実家近くのアパートに暮らし始めたそうです。
現在は健常ながら80歳を超えたおふくろ様は数年前に大病を患い、要介護にまでなってしまったそう。
ブドウやリンゴの畑仕事が生きがいだと笑うお母さんは、この歳で仮住まいを強いられ、さぞかしストレスもかかったんだと思いますが、よくぞ半年間耐えてくれました。
もう一人讃えたいのはYさんの奥さんで、よくぞ覚悟を決めて東京から長野へ、知らない土地でしかも同居。
いくら「長男の嫁」とはいえ、なかなか受け入れることができない選択なのではないでしょうか。
「同居するためのリノベ」
それが今回のテーマです。
耐震性に劣る古い家をまずは地震に対して安心に。
無断熱で冬はとても暮らせない超寒の室内は、断熱改修で暖かく暮らせるように。
お互いにあまり干渉することなく、それぞれの居場所をもちながらの適度な距離感がある間取り改修。
向こう40年を安心安全に暮らせる、「笑顔で仲良く暮らそう」プロジェクトです。
昨年の年末にはがらんどうの状態で、1/1の能登半島地震で震度5弱を迎えました。
正月休みで、松本市に帰省中だった私はその瞬間、この家がもしかしたら倒壊しまったんではないかと心配でしたが、
ある程度の土壁やら筋交いやらを残していたためか、
あるいは屋根が板金だったからか、被害は全くなく、安堵した1月2日でした。
柱はだいたい3mの長さがあるんですが、一番大きいところで傾きは柱の上下で5cm近くもありました。
地盤の影響もあるわけですが、昔は地盤調査もせず、ベタ基礎もなく、今のように構造計算なんて概念は住宅の場合なかったはず。人間も同じですが、55年も生きていくとあちらこちらに痛いところや、完治しない病気も出るもんです。
臨機応変、作戦会議度々で乗り越えるべきリノベ現場は、新築でのノウハウを応用しながら気密断熱してゆきます。
耐震も一筋縄ではなく、経験豊富な職人がそろっていていればこそ。
みな言われたことだけやってればいい、という感覚の持ち主では成立しないのがこうした大規模リノベーションというもんです。