冬本番!
年末年始の暖冬めいた雰囲気は薄れ、今年もきっちり寒い冬がやはり訪れました。
今年も多くの方々から「寒いのでなんとかして!」、「お風呂の下の断熱施工やって!」などという悲鳴に似た相談が寄せられます。
また、今冬は元旦の地震の影響か、地震対策についてもご相談多数。
Rebornの設立当時からPRしている「耐震・断熱同時改修のすすめ」がようやく世間に認知されてきている実感があります。
とはいえこの分野はまだ黎明期。
耐震診断はまだしも、”断熱の診断”はなかなかに難しく、プレーヤーも少数で2050年ニッポン総ZEH化なんてまったく見えてこない。
床下調査物件の1枚。
ユニットバスの下の絵ですが断熱材がない!
それほど古い施工時期ではないんですが・・・。
床下空間とつながっているのでこのお風呂(ユニットバス)は屋外に設置されているに等しい。
サーモグラフィーで見るとこんな感じ。
パッと見オレンジ色なので暖かそうにみえますが、この画面の中で最低の表面温度は1.5℃(窓枠)、最高表面温度は5.6℃。
壁も浴槽も5℃程度しかない。
ファンヒーターで暖をとった27,8℃の居間からこのお風呂に入るにはあまりに危険すぎる。当然脱衣室も5℃前後。
さらに床下を進むと破壊された基礎と階段の裏側に断熱材がない。
今度は屋根裏を除くと屋根の裏側で結露による白カビ大量発生。
筋交いには金物なく、気流止めも当然ない。
ファッションショーのような見た目重視の情報発信が多い中、
もうこうなったら私は住宅の見えない部分のリアルを今年は重点的に発信してゆきたいと思う。
ネガティブな情報で薄気味悪いが、もう、そう決めたのでご免なさい。