須坂市上町で絶賛開催中の完成見学会、初日は天候に恵まれ無事終えることができました。
準備に追われた今週、スタッフみんなごくろうさま。
そして遠方から、お近くから、時間通りに来てくださった7組の皆様、ありがとうございました。
明日は天気が良くなさそうですが、どうか安全運転で事故無くお越しくださいませ。
実はわたくし、この家で気密測定士デビューいたしました(^^)/
これまでRebornでは原則全棟気密測定を実施してきたのですが、当然資格や機材がないので外注して実施していたのです。測定時に立ち会うことも時としてありましたが、そのほとんどは測定結果報告書を見るのみです。
時期によっては外注先のスケジュールがどうしても合わないとか、測定費用を抑えるためにとかっていう理由で、気密測定を行わない物件があったのは事実です。
また、築後数年、数十年経った後に気密性能はどうなるのか? どこから漏気しているのか?
改善点はどこにあるのか? といった潜在的な疑問もずッと解消しきれず、それならもはや自分でやるしかないと、
昨年気密測定士の資格を取得。高価な機材もうまく経理・内海を丸め込んで購入。
今回建築主のAさん夫婦の眼の前で、多少セッティングにうろたえながら公開処刑を行ったというわけです。
結果的には3回調査を行い、いずれもC=0.5㎠/㎡でした。ホッ
巷では0.3とか0.2を連発している工務店もあるようで正直すげぇなと思う訳ですが、
「床断熱工法で0.5」というのは勝手ながら一つの目安だと私は考えています。
基礎断熱工法ですと比較的0.5は容易かもわかりませんが、床断熱は配管や配線の貫通部の処理が地味にタイヘンで、
もっとヤッキになって気密を高めようとすれば出来ないことはないんでしょうが、やればやるほど作業手間が増えて現場が大変になります。
「どこまで手を抜けるのか」、「肝はどこか」を考えることも大事なことであったりするのです。
自慢話はこれくらいにして、佐久市OB宅1年点検のはなしを。
このお宅、ほんとうは完成見学会を開催したかったんですが、工期遅れで叶わず、
この時を待って、弊社ホームページのメインコンテンツである「暮らしのことば~お客様の声」の取材を同時に行いました。記事は数か月後にアップされるかと思いますが、平屋っぽい大屋根が印象的な外観。
玄関引き戸へのアプローチと庭の芝生を丘陵で一体化しています。
外構工事もぜんぶSさんご家族で必死に(?)1年間行った成果を拝見することができました。
地面と建物土台が距離的に近いので白あり被害が心配ですが、パフォームガードという防蟻剤を練り込んだ断熱材で縁は一応切ってあります。デッキ材はいつものマイトレックACQ加圧注入材なので、シロアリリスクは低くなります。
そういえば、長野県の南信OB・Mさんから、「これって白あり?」心配メールがきました。
玄関脇のデッキの上で見つけたそうですが、どうやらヤマトシロアリのようです。
週明けにしろありのプロ:テオリアランバーテックさんに点検を依頼しましたが、シロアリって、地中の中、どこにでもいるので、デッキや土台がしろありに食われているって確定はできないんです。
例年ゴールデンウイーク前後の、雨が降った翌日の晴れて風のない日に、群生するシロアリ団の一部が突然変異的に羽根をつけ、巣を拡大しようと飛び立つという習性があるそうです。
その飛び立っている様は、ハエや蚊とまったく異なり、まるでタンポポの綿毛のように、まったくもって頼りなくふわふわ浮いている感じで、それを狙うツバメなどの鳥たちが空中をぐるぐる飛び回ります。
長野市は今晩雨が降るので、明日晴れて、無風なら、もしかするとツバメたちがぎゅいんぎゅいん飛び回るかもしれません。自分の家にシロアリがいるかどうかを調査する絶好の機会となりますので、みなさん家の周りの観察をぬかりなく行いましょう(‘ω’)ノ
話戻って、佐久市OB宅1年点検。
点検は通常外部から行います。
ごらんのように、この家には煙突と太陽集熱装置が。
そう、薪ストーブの親分=メイスンリヒーター様が室内に鎮座。
そして、最近の電気代高騰によりアツい視線が注がれるようになった太陽集熱ソーラーシステム。
つまりこの家では、暖房は薪を、給湯は太陽熱を利用しているというのだから心強い。
ちなみにキッチンのコンロと、太陽集熱の補助ボイラー、それに衣類乾燥機にLPガスを使ってます。
エネルギー分散型のライフライン思考ですね。
屋根の上にのぼって煙突トップのススの溜まり具合を調査。
写真ではうまく伝えられませんが、薪ストーブの場合、ここいら辺にススの塊があるもんですが、まったくない・・・汗
薪は地元のマキ屋さんから購入しているそうで、聞けばかなり良心的価格。
薪ストーブユーザーは、とかく完全自己調達、素材料無料を目標にしがちですが、
薪を地域でつくるエネルギーだと考えれば、それを生業をしている人から適正価格で購入し、無駄なくありがたく使うことこそが循環型社会を構築することにつながると信じています。
「薪は乾燥が命」なので、乾燥させるための保管庫・薪小屋もお忘れなく!(Rebornは薪小屋キット=グリーンラック)を販売しています。ささやかな自己PR)
室内は全部しっくい左官コテ仕上げでして、建物のど真ん中を黒い煙突がつっ立っている様がおもしろい。
取材はフリーの石井妙子さん(ライター)、FRAMEの金井さん(カメラマン)でつつがなく進められました。
点検作業をしつつ、Sさん家族の生活の様子や顔を垣間見、建築という仕事は本当にヤバい仕事だわな、と染み入るのでした。
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