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昭和住宅のリフォーム・リノベのインスペクションのリアル

2023.02.04|インスペクション|リノベーション|リフォーム・リノベーション
塩原真貴

古きよき昭和の住宅をどう活かすか。

地元工務店や不動産業者は、真剣にこのことを考えてゆかねばならないだろう。

というのも、ここにきて注文住宅は大変高価なものになってきており、これまでのようにある意味「だれでも」手に届く代物ではなくなってきている。

中古住宅を買ってリフォーム・リノベするパターンや、昭和に建てられた実家を息子や娘が継承し、リフォーム・リノベを行って暮らしてゆく、という経済的に有利な選択に抵抗がない若者層が60%を超えているとういう調査結果も出ている。

とはいえ、耐震性が劣り、断熱もあるかないか程度の寒~い昭和の住宅にそのまま暮らすことは困難で、水廻り機器の更新を筆頭に、間取りの更新、耐震、断熱、太陽光発電などの創エネ設備などのわがまま仕様とすれば費用は莫大。

建て替えたほうがよいのか?

リフォーム・リノベでいけるのか?

建て替えとリフォーム・リノベでどれくらいの費用差があるのか?

その全ての答えは、プロによるその建物のインスペクションの結果でしか分からないハズ。

 

最近はYouTube動画や本で勉強して若者自らが断熱リカバリーを行っているケースも多いと聞く。

ただ、効果的なリカバリーになっていないことも多く、耐震なんて無関係。

断熱よりも命にかかわる耐震でしょとは思うものの、すぐに効果が実感できる断熱や水廻りリフォームに飛びつきがち。

一番いい方法はこれらを同時に行うこと。

劣化対策、耐震、断熱、水廻り、そして創エネ。

これらを一気に解決できる工事を私はリ・ボーン工事と呼んでいる。

社名そのまんまであるが・・・。

初めてリ・ボーン工事を行ったのは、私の実家で20年前。当時29歳だったから割と早くこの世界に足を突っ込んだと思う。

新築住宅をつくるの場合に比べて3倍以上の時間と労力がかかることをその時実感したわけであるが、

何はともあれ事前の調査が非常に大切で、ぺろぺろっとプランを書くことができない。

仕事の手順、職人のキャスティング、やることやらないことの明瞭化、見積精度、工程の日々修正・連絡など、一筋縄でいかないことばかり。

それでもあえてこの道を選んだのは、「そこに再び暮らす人をびっくりさせたいから」という理由がデカい気がする。

小屋裏での熱ロスの様子。

「気流止め」が効果的なのは、このサーモグラフィ画像をみれば一目瞭然。

 

袋入りのグラスウールを丸めて間仕切り上部に突っ込んでリカバリーを行っている様子。

周囲に熱逃げがあるが、それなりに効果は発揮できている感じ。

1階床の壁際は気流止めが最も厄介なところ。

壁の中にはグラスウールがきちんと入っているけれども、外気や床下から壁の中の下の方に外気が入っている様子。

とにかく、断熱気密の理屈を正しく理解し、正確な事前調査(インスペクション)で何を行うべきかをはっきりさせておかねば作業量は新築よりもはるかに多くかかってしまい費用増大。

 

まだまだインスペクションに強い建築士が少なくて、これから活性化するであろう「昭和住宅のリノベ」に対応できてゆかないのではあるまいか。

昭和リノベはベテランこそ適任ではあるが、小屋裏や床下に潜って事前調査を行うベテランはほとんど皆無だと聞く。

これからはちょこちょこ動画撮って公開してゆこうと思います。

「うひょ~(‘ω’)ノ」と感じた方は、ぜひ一緒に床下や小屋裏に潜りましょう。

今週は4件の床下に潜りました(+_+)

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