2021.09.21|Q1.0住宅|設計・デザイン塩原真貴
道路側の外観。しっくい左官の外壁。どんぐりの実が落ち始めていた。
木製上げ下げ窓はアンダーセン製(米国) 格子入りでLOW-Eペアガラス 壁厚が厚いので、窓の方が壁より窪んでいる。
南東方向より。南側に東西間口いっぱいにデッキテラスを。
1間巾の窓(アンダーセン)を5つ連ね、南側に広がる森を室内へとつなげる
特注のクロス型木製格子で印象的な窓に。
両開きのパティオドアにもクロス格子を特注で。 ここがメインの出入り口になるのかも。
デッキテラスを西側から。 ACQ加圧注入された長野県のすぎ材。 深い軒で窓際は濡れず、夏の日差しもカット。
この家は犬と猫との共住。 こうした中間領域が様々な用途に活かされるだろう。
西側外観。その先には森が広がっている。 他人の視界を気にしなくてもよい立地となっており、こちらにもデッキテラスが設けられた。
敷地の西側は傾斜地となっており、ドッグランが設けられた。 工事前に伐採された樹木も残して、今後薪割りする予定。
西側にゆとりがあり、屋根付きのデッキテラスは洗濯物干し場や犬の体を洗ったりする用途がある。
デッキ床と地面の高低差を活かし、市販のガーデンパンをデッキ床に埋め込み、大型犬の体を洗う場所となっている。
工事中に、建築主Mさんによってつくられたドッグラン。 彼にとっては最高の場所になるだろう。
しっくい壁に映る影もまた美しい。 今回外壁の仕上げにも建築主Mさん自身が挑戦し、見事室内外を塗り切った!
日本古来のしっくいは基本的にまっ平にしあげるものだが、ヨーロッパではコテ跡をつけるのが一般的。 白い石粒(寒水)を混ぜて表面に表情を出している。
アンティークドアをMさん自身で仕入れ、Rebornが取り付ける、 ということをこの家では数か所行っている。 アンティーク照明もまた同様。
アンティーク玄関ドアの次にはもう一つ断熱ドアがある。 そこを開けると、左手に南の森が一望できる大開口窓が。 床は土間コンクリート仕上げでペットとの共生スタイルを重視。
撮影日は9月の中旬だが、今後冬至に向かってすこしずつ直射日光が室内に入ってくる見込み。 森は広葉樹、針葉樹あり、落葉と共に日射量は増える。
視界の先には西の森が広がり、ドッグランを観ることができる。 ここに居心地のいいソファーとスタンドライトを置くといい場所になるハズ。
アンティークのペンダントライトが吊りさがり、夜の雰囲気◎
ゆるい勾配天井をもつ通り土間。巾は芯々2275。
ガラス製のアンティークランプの収集はご主人担当。
ダイニングキッチンは大きな吹抜となっている。 構造材をあらわしに。天窓は電動開閉式。
こういった大吹抜があると耐震等級はせいぜい2が限度と考えていたが、屋根面の剛性を高めることで耐震等級3になり得た。
キッチンよりダイニング方向をみる。 小屋裏の2階とも空間的につながっており、薪ストーブが家の中心に据えられている。
ダイニングより南の森をみる。
大理石天板の造作キッチン。 I型壁付け+アイランド型。 東京の今の住まいからシンクや水栓金具が移設された。
東の窓からは朝陽が差し込み、道路側に向いている。 LPガスコンロ
アイランドカウンターのシンクにはタッチレス水栓金具を。
アンティーク水栓+浄水器
木製サッシはやっぱりいいな~
今回このキッチンをつくってくれたご夫婦:TOKIワークスさん。 建築主Mさんのお知り合いで山梨県から来てくれました。
調理師の奥さんのニーズに応えたキッチンは、見た目優先ではなく、作業性を重要視して作られている。
いちばん奥にはパントリー(食品庫)その脇は水廻りへと続く動線入口となっている。
少し露出を抑えて撮影してみた。 調理作業をしながら外を見るのがいいよね◎
オーブン用のアイアンラックもTOKIワークスでオーダー。 アンティーク和家具はMさんの所有物。
オーブン付きの薪ストーブ。HETAロギオーブン♪ 背面の炉台は大谷石を積んでいます。 さあ、薪ストーブライフが始まりますよ~('ω')ノ
薪ストーブ後ろの壁を利用したネコ用階段。
吹抜の照明はけっこう困るが、ライティングレールでカバー。
5連窓を室内から
引き渡し時、説明の様子
水廻り(トイレ、洗面脱衣室)にもアンティークドアが。 床は清掃性優先で、Pタイルを採用。
こちらもアンティークドア。
元々は窓だと思われるが、H寸法が大きかったため、通路、犬止めのドアとして利用。
洗濯機が2台、犬用トイレとしての洗濯機パンが置かれている。 床はPタイル。
浴室はタカラのユニットバス。
浴室の窓からは西の森やドッグランをのぞむことができる。
個人的にこの家で一番好きなカメラアングル。 水廻りてとつながる廊下から南を向いている。 しっくい壁に反射する太陽光が、とても美しいと感じる。
階段上がって2階のホール。 電動開閉の天窓からはやはり森が見える。
2階ホールからDK吹抜方向をみる。 北向きの天窓✖2は当然電動開閉式。
小屋裏スタイルの2階は三角形の空間。
天窓からは空と森の木々が見える。
窓辺がたのしくなるのだね。
さあ、ここにどんな暮らしがはじまるのか。 Mさん、よくやったね!
この家の燃費性能
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