足場が撤去されたと聞き、長野市松代・M様邸新築工事現場へ。
現在施主DIYしっくい塗装が行われているであろう期間なので、
もしかしたら会えるかもと思いましたが、お昼だったからか、会えず。
への字切妻のシンプルな形状で、外壁はすぎ板に無色の防腐剤加圧注入を。
南面の大きな窓と軒の位置関係に着目してください。
いろいろあってこういう建物形状になったんですが、窓からの冬期日射取得と夏の日射遮蔽を同時に解決できるのではないかと考えております。
設計講座なんかでは一般的に、「軒はできるだけ低くしましょう」と教えられます。
基礎が高いことや2階の室内天井高をある程度確保するということも影響していますが、
「深い軒、高い位置に」という野心的な試みを実行。
天気がくもりでしたので、直射日光がガラスを通して室内に入っているのかどうか、
この写真では分かりませんが、太陽高度がまだこの時期はお昼12:00で約65°です。
65°を図面に落とし込んでみるとこのライン。
軒(この場合は雨樋が最も先に位置するが)が有効に日射を遮っていることがわかります。
とはいえこれは12:00ですから、その前後は当然太陽高度が下がります。
「これでばっちり!」とはいかないのが設計の難しいところで、
簾(すだれ)や日除けシート軒先に吊り下げる、というような原始的な日除けは非常に有効です。
これらを2次的に組み合わせてはじめて快適な住空間が得られるということになるでしょう。
この家は基礎が1mと高くなっています。
そう、2年前の台風19号で床上浸水しての建て替えなのです。
今年もいよいよこれから台風シーズンです。
地球温暖化の影響が指摘されていますが、ここ最近のゲリラ豪雨も各地で起こる世の中になっておりますので、
みなさんも人ごとではありません。
その時はある日突然やってきます。
いや、天気予報や防災情報があるので、突然ではないか。
人は逃げることはできても、家は当然ながら逃げることはできません。
これまた1m高くすればこれでバッチリとはいきませんが、過去の事例や予算的なこと、日常生活の利便性などを考慮するとこれくらいが妥当ではないかと考えました。床高は設計GLより約1300㎜(1.3m)です。
洪水時に避難口となりうるベランダの設置は、設計初期段階で議論になりましたが、結論的にはなしに。
また、屋根上には太陽光発電パネルを4.5KW載せていますし、断熱性能的にもかなりハイレベル仕様となっていますので、停電になってもかなり自活しやすく、避難所生活を最小限にすることができるだろうと考えています。
室内はしっくい塗装の下地となる紙クロスが張られ、だいぶ明るくなりました。入隅窓から壁を照らす光が、明るく感じさせているのも影響しています。
窓からは里山のグリーンがまぶしい。
西日を受けるとはいえ、ひさしをつけることで割と大きな窓をとりました。
玄関ドアも外壁と同材を張り、目地もそろっている。ニヤリ
室内側もすぎです。
完成予定は10月上旬。
あと1か月で室内が仕上がるのか?
今後、工事中に、巨大台風が襲うのか?
来週ようやくワクチン1回目接種します!(塩原)
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