髪を切りました!
シャキーンとしましたので、今日は真面目な話をします。
(イツモマジメデスガ)
実は建築業界もなんだか最近意見が割れています。
原発問題に始まり、東京オリパラ開催、規制解除いつするの問題など、最近の日本民主主義はなんだかいろんなところで意見が真っ二つに分かれてしまうんんだな、
と感じています。
「住宅の省エネ性能義務化について」
もそのひとつ。
「意見が分かれている」とは言わないのかもしれませんが、
政治家が2050年カーボンニュートラルを宣言したわが国ニホン。
自動車産業は電気自動車にシフトしてゆくそうなのですが、住宅建築の世界は新築はついに全棟ゼロエネ化なのか?
と思ったらそうでもない。
環境省では太陽光発電パネルの設置義務化も検討されているらしいのだが、
まったくもって煮え切らないのは国土交通省。
今年度からようやく始まった「省エネ基準適合についての説明義務」=適合義務ではない
というのが現時点での到達点で、登山に例えたらまだ1合目くらいなのかも。
水面下では、
・現行の省エネ基準があまりに低すぎる、
・省エネ性能を設計段階で算出(計算)できない建築士がまだまだ多い、
・省エネ性能を高めるのに費用が過分にかかるので、消費者の負担増。ゆえに着工戸数が減り景気が悪くなる、
・政府の宣言はあまりに非現実的で、具体策に欠け、しらけムード・・・
方向性すら一向に定まらず、義務化とか説明義務とかどっちでもいいや、
議論するのもバカバカしいので、省エネ基準は無視をして、さらに高いレベルで省エネ性能の家をつくってゆくんだ我々は、
という作り手も混在しているのが今の建築業界の現実ではないだろうか。
過去のスクラップブックを紐解くと、10年近く前に、こんな記事が新聞に掲載されていた。
10年経ってもまだ当然のように方針が具現化していないという、なんという国なのでしょう、この国は。
先月、webセミナーで東大・前教授と新住協・鎌田代表理事が対話(あいけんセミナー)しています。
東大・前教授は「エコハウスのウソ」の著者で知られる、ズバズバ系住宅性能研究者です。
おそらく私と同世代だと思うのですが、強大な政治勢力に力強く提案をしていました。
https://www.youtube.com/watch?v=3tsyOZo0upk&t=75s
みなさんもこの動画はぜひみてください。
これが今の日本の状況です。
あいけんセミナーでは、前先生がついに新住協・鎌田理事を突き動かし、
高性能住宅の普及を目指し、新住協から政府に意見書提出を誘導するという展開となりました。
実際に詳細は不明ですが意見書は提出されたもようで、ついに”Q1.0住宅”というキーワードが一般の方の耳にも入るに至るのかな、と期待しています。
考えてみれば、こういうことが出来るようになたのもリモートで意見交換や会議ができるのが普通になったこと、
さらに言えばコロナウィルスがそういう世の中をつくった、と言えなくもない。
国とのかかわり、世の中とのかかわりが私自身かなり接近したのではないか、
そう感じている今日この頃です。
やりすぎリノベの動画一本つくりました。ついでにご覧ください^^
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