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屋根の裏側、通気層は当然ありの時代やっときた

2021.06.05|Q1.0住宅|間取り・設計・デザイン
塩原真貴

大雨から一転、今日は快晴に恵まれました。

平日はモグラのように土の中をさまよい、あがき、掘り続けている塩原ですが、土日はみなさんと打合せやらで外出。

車中に置いておくペットボトル飲料が営業1件でぬるま湯になってしまう問題を本日解決いたしました。

断熱職人が所有する断熱ボトルと呼んでおきましょう。

断熱(空気層)のすごさがよぉく分かります^^

さて、たまには現場のレポートを。

前月5/13に上棟いたしました長野市松代のM邸。

3週間でどこまで進んでいるのでしょうか?

・1階の床組床断熱、粗床合板が終了

・壁の下地、1,2階終了。筋交いや構造金物取付終了

・外壁耐力面材が施工終了

・電気配線がざっくり終了

・給排水の配管が終了。セントラル換気のダクト配管が終了

・サッシや玄関ドアを取り付ける寸前

・サッシが取り付き次第外壁の付加断熱だ

室内はまだまだガランどう。

南面にはでっかい窓が連発しています。

窓辺に寄ると、壁が2重になっています。

 

2階はすべて勾配天井で、通気層確保のための「通気くん」というコの字状の段ボールがww

通気くん通気くん通気くん通気くん通気くん通気くん通気くん通気くん通気くん通気くん

今晩みなさんもうなされて下さい(笑)

今回はいつもよりちょっと背伸びをして、屋根をツーバイフォー工法でかけています。

斜めの隅木(すみぎ)とか腕木(うでぎ)とかって呼ばれる部材を使って、妻壁に構造体である桁(けた)を見せないやりかたってわけ。

この場合、通気くんが途中で途切れてしまうわけだけど、

どうなってるか分かります?

5寸勾配。軒裏の現在。軒の出は芯より900㎜ありますが、付加断熱があるので結果的には700㎜くらいになってしまうなり。

軒先に白いラインがあるのが通気部材で、ここから空気を採り入れて、

通気くんの裏側を風が走り抜けて、やがては屋根のテッペンからその風が抜けるってしくみ。

それを屋根下通気層と呼んでいます。

なんか、最近YouTube動画で啓発されてるみたいで、営業段階で一般の方から、

「屋根断熱の場合の通気層はどうやって確保していますか?」

なんていう質問をされてびっくりしました!

 

こちらは南面。

思い切って1500㎜軒を出しました。

いつもは1200㎜どまりなんですがね。

松代は雪が少ないことと、垂木にツ-バイシックス(H140mm )を使っていることで叶った感じ。

直下にやはり1200㎜奥行のデッキテラスがくるので、すっぽり屋根を覆ってしまうということも叶えちゃってる。

 

こちら外壁側から見た屋根通気層の入口、つまり”通気くん”の末端=風上です。

私にとって屋根通気層は新人時代から当たり前のように施工してきましたが、

もしかして世の中的にはレアなの??

考えてみれば屋根断熱に発泡ウレタンなどを用いている工法だと通気層がないことも有りうるか。

でも屋根は夏ものすごい高温になるので、排熱という意味でも必ず必要なはず。

一般の方にまで屋根通気層の有用性が伝わっているとは、すごい時代がきたもんだわっはっはぁ。

 

完成イメージパース。

今回は外壁オール板張りです^^

大屋根スタイルにしており、建築デザイン指南書には

「南側はできるだけ軒を低く、低く」

と教育されているわけですが、パッシブ(冬季の日射取得性)な考え方を採り入れた結果こうなった。

深い軒の出で、ちょっと高い位置に軒(ひさし)を南面にもってくる。

暖房エネルギー減少のほどはQPEXで検証済み。

基礎が1mと高いのは、水害想定エリアなので。

ああ、

数十年後には季節に応じて軒が延びたり縮んだりするようなことも開発されることだろうな。

すぐ壊れちゃうだろうけど。

 

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