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台かんな

2016.11.10|手仕事
塩原真貴

ありましたありました^^

とろろ昆布風かんな屑 (‘ω’)ノ

こういうのがうねうねしている現場を最近見かけませんでしたが、須坂市H様邸新築工事現場にてタイミングよく発見!

思わずその作業風景に見惚れてしまいました。

「大工」の象徴といえば、みなさん何を思い浮かべるでしょうか?

口に釘をくわえ、ねじり鉢巻きのあの姿か。

建前の際、骨組みのてっぺんに仁王立ちになって腕組みしているその姿か。

うす暗い作業場で夜更けにノミを研ぐ、静かなその背中か。

私はなぜか鉋がけをしているこの姿が大工の象徴になっているのです。

幼いころに近所の木造現場で見かけた大工さん、今はどこにいるのでしょうか?

金ヘンに包むと書いて鉋(かんな) ヤリガンナに対してこちらは台かんなともいいます。

男子ならば中学生の頃に技術の時間で鉋を触ったことがあろうかと思います。

刃をどの程度出すか非常に微妙ですよね。

しかも台に対してしっかり平行に刃を出さないと、昆布のような鉋屑は決して出てこない。

あこがれるけど中学生には絶対にできない、それが鉋がけだと感じています。

見事な吹き抜け手すりも鉋がけされたのでしょうか。

木は加工しやすく、形も質感もいろいろなバリエーションを現場で加工することによって表現できます。

それってものすごいこと。

木はとてつもなく偉大な素材だと思います。

鉋をかけた木の表面は、鈍く光っています。

ヤスリがけではこうはなりません。  

H様邸もあと1か月後には完成とのこと。

めっきり寒なって参りましたが、1本1本のピースを削っては埋めてゆく、そんな作業が現場で今日も行われ続けています。  

2016.11.10 Reborn塩原  

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