気の早い話ですが、秋の完成を目指して現場が動いています。
長野市豊野町。施工坂田木材(株)
ちょうどグラスウール断熱終わったのことで現場確認へ。
ゆるい勾配屋根のナリに1階が空間構成されます。
南側はL・D・和室が続くヌケのいい内観。
2階は子供部屋とトイレのみ、というニアリー平屋。
総二階建てと比べ工事費はそれなりにかかりますが、その暮らしやすさを体験した人は2階建てに戻れなくなるほどです。
平屋の中毒性はけっこう強いと聞きます。
しかしながら国が目指しているのはコンパクトシティー。多層階で外皮面積を減らし、アパートやマンションのように寄り添って暮らそう、というのがインフラ整備もコストが楽だし、省エネにつながる。
はいはい、そうですねそうですね、と言いながら我々は一戸建ての木造住宅を設計しています。
ところでトランプ米大統領は、パリ協定からの離脱を決断しましたね。 「あのひとは、まったく・・・」 というぼやきも聞こえてはきますが、今私は「みんな空の下」という曲を聞いています。
同じ空の下にいる全員の目標でなければまるで意味がない、と私は思うのですが、みなさんはどう感じているでしょうか。 コンパクトシティーを標ぼうとする人にとって見れば、私もトランプ大統領もかわらない、という風になっちゃうんでしょうか。
グラスウール断熱は室内側に防湿シートを貼るのが基本的。
壁内結露を防ぐ第一歩は、「壁の中に湿気をできるだけ入れない」のが大原則です。
窓廻り、コンセント廻りはテープ処理を入念に。
繊維系断熱材は、「どこまでやるか」が非常に大きなポイントで、 たとえば防湿シートの変わりに”ザバーン”など、夏の逆転結露に備える、湿度で透湿抵抗が可変するシートなんてものも世には発売されていますが、金額は高く、 「それはやった方がいいだろうけれど、やらなくてもこの場所では問題にならないんじゃないか」というような曖昧さをもっています。
1階の天井と2階の床の間は階間部(カイカンブ)と呼ばれ、天井を貼り終えると、みなさんの眼には触れない部分となるわけです。
カイカンブは常に隠しておく、というのがおもしろいですね^^(カッテニイッテロ)
階間部は「フトコロ」とか「天井裏」とも呼ばれますが、ここには電気の配線やパネルヒーターの温水パイプ、換気ダクトなどが張り巡らされているのです。
構造である梁や、2階の床組みがそこにある。
「負けられない戦いが、そこに、ある。」サッカーワールドカップ予選のTV中継のキャッチコピーにそんな感じのものがありましたが、建築現場では、 「後でどうにもできないものが、そこに、ある。」 という感じです。
ダクトは24時間運転される換気装置につながっており、室内のあちこちに「空気が吸い込まれる口」として配置されることになります。
換気扇本体もまたユニットバスの天井裏、つまり階間部に設置されるのですが、ファンの羽根の掃除やモーターの交換などのメンテナンスが必要であるため、直下の天井には点検口の設置がマストです。
ユニットバスの直上に設置することが多いのは、ユニットバスの天井には決まって点検口があらかじめ備わっているからです。
天井板をどっちの方向に向けて貼るのがいいのか、 継ぎ目はそろえたほうがいいのか、ランダムか、 一枚一枚木目や色が変わっている無垢板を貼るのは、時間がかかる作業だし、正解がない世界。
大工さん自身がそこにある材料や空間構成、光の当たり具合、など様々な条件から編み出した答えとして一枚一枚を配置して貼ってゆきます。
大工さんは、ほんとうは、無垢の木のいえに携わりたいと思っている人がほとんどです。しかし手間がかかり、その手間暇に見合うだけの賃金まではなかなかもらえない。無垢板は決して生産性よくありません。そうなると、新建材と呼ばれるプリントシート張りのものが多くはびこることになります。
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