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ファサードラタン

2017.07.27|Q1.0住宅
塩原真貴

スノコ状に張った外壁です。

秋田の西方さん自邸もそうですが、けっこうドイツでは流行っている様子です。

外壁というと一般的には隙間がなく、第1防水ラインとして機能するわけで、 日本では圧倒的に窯業系サイディングが多い。

しかしファサードラタンは、どちらかというと、外壁面の温度を押さえるために機能させます。

スノコ状(間を空けて板を貼る)になるので、一般的には白い色をしたタイベックシートが見えるようになりますので、 ファサードラタンを採用する場合は、黒いシートを張ることになります。

これもやはりドイツ製。

先日のブログでも紹介しましたが、外壁にそのまま張ってお~しまい、でもいいんじゃないかって程の対候性を持っています。

この写真は今年の1月にドイツに行ったときのものですが、幅の異なる板をわざわざ貼って、デザイン性を高めています。 色がまばらなのもいいですね☆ このときから私にもファサラタ炎が燃え盛りました(笑) 

縦に張るのもいいのですが、横張りもけっこういい感じです。

縦張りの場合は、ふつうの何も加工していない板でよいのですが、 横張りの場合は、板の上端(うわば)に水が残って腐らせる、あるいは雪が乗っかって凍る恐れもありますから、 斜めに引き割りたくなるのが技術者のサガ。

その加工が非常に面倒で、現場で大工さんにお願いするには無理があります。

おそらく誰もやってくれないのではないかと思います(笑)  

いろんな材木屋さんに声を掛けましたが、基本的にはNG。

かの坂田木材さんにも当然話を持ち掛けましたがNG。

「あ~ぁ~・やっぱり縦張りしかできないのかなぁ~」 って諦めかけていたところに、「できますよ♪」の鶴の一声が松本の方から聞こえました^^

そしてついにその第1号(試作材)が長野市のReborn新築現場に到着です。

平行四辺形に加工された長野県産の杉材。見付け幅90㎜、厚さ20mm、長さ3m、特一等材のようで死に節はわずか。

勾配は45°になっています。材料を運ぶときは素手は危険。手を切る恐れありです。現場でとんがった先は鉋で面を取りました。

レザックACQという防腐材を、加圧注入で含浸させての登場です。

こいつをバルコニーの手すり壁に張りました。

どうです? なかなかいい感じじゃありません?

わたし個人的には無塗装がいいと感じました。

数か月でねずみ色に変色してゆくと思います。

取付はステンレスのビスを脳天から。

このベランダ手すりは直射日光も年中当たりますし、屋根がないために、住宅の中で最も傷みやすい部位であることは住宅関係者なら誰もが知るところ。

サイディングを貼れば反り、コーキングの劣化・割れ、左官塗り壁ならば、雨だれのシミがとても目につく場所です。 

持ち出しバルコニーは1階の大開口窓の日除けにも役立ちます。

2階屋根の軒の出も1.2mと思い切って出しましたが、それでも雨が降ると、このバルコ手すり壁は雨に当たります。

それならばいっそファサードラタンはどうだろう?

そんな発想で今回は多少お客さんを洗脳する形で採用させていただきました(笑)。

左官ヌリカベとも相性はばっちりです。

斜めカットの角度を30°程度に変えてもいいと思いますのでリクエストしてみます。    

 2017.7.27 Reborn塩原(Fラタン指数0%)  

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