週末に坂田木材さん主催で行われた完成見学会@千曲市も盛況だったそうで、大変うれしく思います^^
性能(断熱や耐震)のいい家で、かつ、木材やしっくいなど自然素材がふんだんに使われている家は、意外と珍しいのではないでしょうか。
私どもは、毎度このような家づくりをしているので、造り手としては視覚的にも肉体的にも感覚的に完全にマヒしてしまっています。
それでもやっぱり新築の時のヒノキの香りはすげ~、って感じちゃいます。
Sさんのお宅はまさにヒノキ尽くし。
材木屋さんらしいいいところが発揮されていて、設計者ながら「なかなかいいぞ」と思うわけです。
実はこの完成見学会開催の40時間前に完了検査が行われ(無事に合格したのですが)、 検査員の方も入ったなりにクンクンしていました( ˘ω˘ )
「木の家はやっぱいいやさな」
「こりゃ大工さんも大変だわさな、おい!」
「やっぱ本物はいいねぇ~、ったく」
とお褒めいただきました^^
しっとりとした8畳の和室を1階に死守したプランニング。
「あ~、も~、6帖にしてくんないかな~」 って思ったことは何度も(笑)
プランニングは最後、ご予算とのタタカイになる訳で、 さながら試合前のボクサーのように、ストイックな減量が必要となるのです。
大きな吹き抜けも耐震上の弱点になりやすく、構造計算ソフトとのタタカイも待っています。
注文住宅の場合、一つとして同じ間取りというのものはないので、 その都度カット&エラーを繰り返すのも、ボクサーでいうところのスパークリング練習のようなものでしょうか。
何度やってもダメなものはダメなのですが、 チキンな性格の私は、毎回プランを立案しながら、耐震等級3が確実に取れるかどうかを検証して、「大丈夫そうだ」というプランしかお客さんに出せません><
家も工業製品といえばそうだと言えるので、 設計図が何よりもまず大切になると考えています。
当然現場をすすめながら変更する点や、工夫する箇所は出てくるでしょうが、スムーズに事が運ぶためには図面に確実性が無くてはなりません。
それでも「イメージが違う」ということが起きやすいのは当然の事。
仮想空間である図面と現実の食い違いが起きないためには、イメージパースや模型、スケッチなどが役には立ちますが、 何と言っても見学会が一番分かりやすいのではないでしょうか。
できればただ漠然とほうぼうを見渡すのではなく、メジャーで測ったり、照明器具とスイッチがどのような関係でついているかとか、建具を操作してみたり、壁や床や天井の表面温度を計ったり、自分で計画中のプランと照らし合わせたりしながら見てみたいものです。
人間は、立体物を見て瞬時に相当量の情報を読み取ることができる動物ですし、鼻も耳も皮膚も、さまざまな情報を読み取ります。
雑誌やネットでの平面画像・写真では絶対に分かりません。
香りも当然分からないし、空気感もぜんぜん。
床の硬さ加減や素材感、音の聞こえ方、光の入り方、 現場見学会では五感で感じ取ることが”唯一”できうると思うのです。
あいにく私は見学会の開催会場に当日行くことができませんでしたが、同日とあるお宅の住宅診断をしておりました。
窓からの漏水や外壁の劣化状態に不安が募るお客さん。
そして床下点検では、こんな状態でした( ノД`)
給水管に巻いてあった保温材もご覧の通り。
デッキが腐って、住み手の方自身で一部撤去していたらシロアリがいたので床下を点検してほしい、 というのがこの床下に潜った動機ではありましたが、言葉をなくしました。
今度完成見学会に行く機会があれば、ぜひ床下点検口から床下を覗いてみてほしいと思います。
出来れば、このときの私のように全身をタイベックスーツで包み込み、ヘッドライトとマスクがあれば完璧です。
そういう見学希望者がそろそろ現れてくるのかもしれないなあ。
2017.8.29 Reborn塩原(腹筋ピクピクワンダーコアマジカウカ?)
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