外壁220㎜(高性能グラスウール軸間120㎜+付加100㎜) のキューワン住宅で、暖房は薪ストーブ1台のみ。
給湯はドイツIVT社の真空管式集熱器CPC-12を2基
屋根上に設置し、 熱交換式の貯湯タンクは500㍑モノです (LATENTO)。
午後3時すぎに来たのですが、西側に山を背負っており、すでに日の入り。 いい時にきたぞ、と思ってシャッターを切っていると・・・
ユニットバス箇所。
先行して束石も設置されていました。
受け入れ態勢がそろそろよろしいようです。
押出法ポリスチレンボード3種Bによる基礎断熱。
内側。外周100㎜、土間床50㎜ 気密の弱点になりやすい箇所です。
2階天井はグラスウールのブローイング(吹込み)予定です。
天井下地が格子状に組まれ、断熱層内に換気ダクトを配管しています。
ここが断熱されれば、日に日に寒さを増している現場作業人にとって温熱環境としては楽になります。
現場用の小さな暖房があれば翌朝10℃を下回ることはありません。 工事現場ですら、です。
大工さんは冬はぬくぬくと、床や内壁を仕上げることができます。
窓越しから見る眺望は、この家の宝です。 (東方向、千曲市街・篠ノ井方面を見る)
すでにこの家は日の入りを迎えた、ということが良く分かります。
断熱がよい、窓の性能がいいと、真冬でもカーテンを全開にして、眺望を楽しむことができます。
アルミサッシやシングルガラスの窓だとそうはいきません。
プチプチシートを張っている家をたまに見かけますが、あれは日本の寒い家の象徴です。
北もまたよいのです。
これから紅葉真っ盛りになると思いますが、長野道の陸橋が間近。
付加断熱は防音上も有利です。
設計当初、トリプルガラスも検討されました。
やはりコストアップに対する冷暖房コスト削減を比較した場合、 まだまだトリプルガラスには飛びつけません。
しかも暖房は薪ストーブ。
燃料である薪も自家調達100%の環境下です
山の稜線が見える横長のこの窓が、私のお気に入りです。
高窓で、夜間の通風にも、とFIXと横スベリ窓の組み合わせ。
性能重視に家づくりになってきているのは、省エネや耐震がこれだけ叫ばれているのですから、必然的に行うべきだと思います。
ですが、 高めれば高めるほどいい家なのか? そうでは決してない、とも思うのです。
この家は、断熱性能はキューワン住宅レベル(Ua値=0.3、Q値=1.0)にとどめ、 暖房は100%薪ストーブ、冷房も2.8Kの壁掛けエアコン1台と最小限です。
加えて、太陽光は発電パネルではなく、太陽集熱器。
しかも貯湯タンクを室内に置いています。
このことの意味を、建築主であるHさんはよ~く分かっておいでです。
お互いに、この辺りが最適解だと考えています。
まあ、薪ストーブやるやらないはけっこう個人差がありますから全ての方に強制はできません。
だけど、自然エネルギーの利用は、何かしら実行していただきたい。
目に見える形で、世の中の人々にそのことが示せますから。 これだけ太陽光パネルが世に氾濫したことにより、 「うちもなんかやらなきゃ」 という意識改革に大いに役立ったのだと私は考えています。
だから買取金額が下がっても悲観しないでください、と励ましています。
逆に付加断熱なんてものはパっと見、全然分かりません。
暮らしている人でさえも、最初は 「な、なんだ、この暖かさの違いは!」と感じるはずですが、 1年もすれば当たり前になっちゃう。
リンゴ畑の中に佇むキューワン住宅の完成は、来年の4月か? その時にはすでに、真っ白い花が新たに咲きほこっていることだろう。
2017.11.2 Reborn塩原 (そういえばQというのは、リンゴに似ているなぁ)
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