久しぶりに甲府市の現場レポートを。
今週大工工事がいったん終了いたしました^^
残るは足場撤去後のデッキテラスや、内装終了後の手すりや家具の据え付けです。
2階では内装やさんが紙クロスを貼っています。
最初にパテ処理を。
ヤスリで平滑処理後、KOBAU(コバウ)と呼ばれる厚手のドイツ製・紙クロスを張っています。
以降、お施主さんによるDIY左官が約500㎡以上待ち受けています^^
2階のホールは木製手すりがずらりとならび、ゆとりがある間取りとなっています。
KOBAUが貼りあがると室内は一変!
真っ白な部屋に様変わりします。
これはこれですでに仕上がっている感があります。
水性塗料でじゃじゃじゃんと塗装しても良し、 しっくいをローラーで塗るもよし、 珪藻土やしっくいを左官で塗るもよし。
はたまた収納の中など、これでもうおしまい、もよし。
造作家具もあちこちに。
主にパインの集成材で箱をつくり、原則固定してしまいます。
家具はマス目がたくさんできるので、こうして据え付けてしまってから左官なり塗装をするとなると、 マスキングや塗り作業がえらく大変になります。
内装仕上げ後に家具をセットするよう、造作家具はいちど据え付けて固定の位置を確かめ、 再度そのネジを外してすこし移動し、 内装仕上がり後にこれらの家具を最終的に据え付け・固定するよう配慮しております。
レッドシーダーのような趣がありますが、 ローズマホガニーは広葉樹で非常に硬い木です。
古来より高級家具材として重用されてきました。
この貴重な材が、色とりどりに貼られている様は、 チョーかっこいい!!
ここにはいずれお施主さん厳選のTV台家具(既製品)が据え付けられます。
なんとも贅沢な壁ではないですか~♪
外部ポーチの柱も急展開。
このお宅は省令準耐火構造となっており、柱や梁など、木の構造材はすべていったん不燃材で覆わねばならない、というルールがあります。
この4寸角柱は白いケイ酸カルシウムボード12㎜で囲われたうえで、 化粧柱としてふたたび木で囲います。
この囲い方にも一工夫しました。
水に強いとされ風呂桶などにも用いられるヒバ材を採用。
問題はその固定方法となります。
あれこれ悩んだ挙句に辿り着いたのが、 「ラインをつける」という手法です。
この黒い筋のところはあらかじめ溝がほってありました。
その溝の中でビスを打ちます。
ビス打ち後、その溝にあらかじめ黒く塗装をしておいた細い木を埋めています。
色は自由ですが、あえてラインを強調してデザインとして見せる方針です。
そうやって釘穴を見せないようにしているのです。
これはさまざまな方法を検討し、初めて行ったやり方です。
K大工さんと恐る恐る、引いて観たり、どうだ、どんな感じか、 などと検討しながらやってみました。
案外ヨーロッパ的デザインになっていて、わたし自身ではとっても気に入っています。
建築主のMさんにも気に入ってもらえるといいのですが^^
ぱっと見なんの変哲もないものが、 実は練りに練られ、細かい細工をし、 手間暇かけて作られている。
そう建築主の人が気づいてくれる、 そんな現場運営を目指しています。
仕事や技を理解されることこそが、作り手が最も嬉しいことだからです。
職人離れに歯止めをかけることにつながることだと思います。
2018.2.10 Reborn 塩原
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