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ローズマホガニー

2018.02.10|Q1.0住宅
塩原真貴

久しぶりに甲府市の現場レポートを。

今週大工工事がいったん終了いたしました^^

残るは足場撤去後のデッキテラスや、内装終了後の手すりや家具の据え付けです。

2階では内装やさんが紙クロスを貼っています。

最初にパテ処理を。

ヤスリで平滑処理後、KOBAU(コバウ)と呼ばれる厚手のドイツ製・紙クロスを張っています。

以降、お施主さんによるDIY左官が約500㎡以上待ち受けています^^

2階のホールは木製手すりがずらりとならび、ゆとりがある間取りとなっています。

KOBAUが貼りあがると室内は一変!

真っ白な部屋に様変わりします。

これはこれですでに仕上がっている感があります。

水性塗料でじゃじゃじゃんと塗装しても良し、 しっくいをローラーで塗るもよし、 珪藻土やしっくいを左官で塗るもよし。

はたまた収納の中など、これでもうおしまい、もよし。

造作家具もあちこちに。

主にパインの集成材で箱をつくり、原則固定してしまいます。

家具はマス目がたくさんできるので、こうして据え付けてしまってから左官なり塗装をするとなると、 マスキングや塗り作業がえらく大変になります。  

内装仕上げ後に家具をセットするよう、造作家具はいちど据え付けて固定の位置を確かめ、 再度そのネジを外してすこし移動し、 内装仕上がり後にこれらの家具を最終的に据え付け・固定するよう配慮しております。 

主な居室であるLDには、アクセントになるテレビ背面壁が。

今回は「ローズマホガニー」 という木で仕上げました。

横貼りでランダムに。

仕上げは自然オイルのクリアーをふき取り仕上げです。

レッドシーダーのような趣がありますが、 ローズマホガニーは広葉樹で非常に硬い木です。

古来より高級家具材として重用されてきました。

この貴重な材が、色とりどりに貼られている様は、 チョーかっこいい!!

ここにはいずれお施主さん厳選のTV台家具(既製品)が据え付けられます。

なんとも贅沢な壁ではないですか~♪  

外部ポーチの柱も急展開。

このお宅は省令準耐火構造となっており、柱や梁など、木の構造材はすべていったん不燃材で覆わねばならない、というルールがあります。

この4寸角柱は白いケイ酸カルシウムボード12㎜で囲われたうえで、 化粧柱としてふたたび木で囲います。

この囲い方にも一工夫しました。

水に強いとされ風呂桶などにも用いられるヒバ材を採用。

問題はその固定方法となります。

あれこれ悩んだ挙句に辿り着いたのが、 「ラインをつける」という手法です。

この黒い筋のところはあらかじめ溝がほってありました。

その溝の中でビスを打ちます。

ビス打ち後、その溝にあらかじめ黒く塗装をしておいた細い木を埋めています。

色は自由ですが、あえてラインを強調してデザインとして見せる方針です。

そうやって釘穴を見せないようにしているのです。

これはさまざまな方法を検討し、初めて行ったやり方です。

K大工さんと恐る恐る、引いて観たり、どうだ、どんな感じか、 などと検討しながらやってみました。

案外ヨーロッパ的デザインになっていて、わたし自身ではとっても気に入っています。

建築主のMさんにも気に入ってもらえるといいのですが^^

ぱっと見なんの変哲もないものが、 実は練りに練られ、細かい細工をし、 手間暇かけて作られている。

そう建築主の人が気づいてくれる、 そんな現場運営を目指しています。

仕事や技を理解されることこそが、作り手が最も嬉しいことだからです。

職人離れに歯止めをかけることにつながることだと思います。  

2018.2.10 Reborn 塩原  

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