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WEB完成見学会~最終回

2018.04.07|Q1.0住宅
塩原真貴

今回のブログで最後です^^ 山梨県甲府市のQ1.0(キューワン)新築住宅のWEB見学会。 解説するのはおなじみ、設計者兼現場監督を務めたしおはらです(笑) 

このお宅の間取り上の最大の特徴といえば、「階段の幅が広い」こと!

壁の内寸で1.03mもあるのです。

一般的には芯々91cm=内寸75cmでコマ取りされることが普通です。

1mの幅があれば、大人がすれ違う事、これ容易なのであります。

基本プランを練っている間、建築主のMさんから、 「亡くなったばあさんの遺言で、『階段は広くとれ』というのが実はあるんです」 という風に切り出されました。

冗談のような、ホントの話のようです。

これは設計をする人にとっては大問題!

階段の位置や大きさでその家の間取りが決定づけられることも少なくありません。

家相的にはかなりNG率が高いとされる「家のど真ん中階段」、しかも直線型(大工さんは「てっぽう階段」とも)。

階段はある意味吹抜けですが、ある意味家具とも読み解けます。

・冷気が2階から落ちてくる

・1階の声や音が文字通り筒抜け

・ストレート型の階段は、落ちたら危険

そんな理由からでしょうか? 家相学では、直線型のど真ん中階段は”大凶”らしいのです( ノД`) 

私の松本市の実家はてっぽう階段でした。築40年、しかもかなり家の中央に近い位置。

家相的に凶の家で育ったわたくし・・・。しかも13段上がり切り・・・。

あ、補足します、年配の方は13段の階段を忌み嫌う傾向にあります。(処刑台の段数がそうなんだとか)

2階が寝室&子供部屋でしたが、2階にトイレはありませんでした。

そうですね~、記憶にあるだけで5回ほどは転げ落ちました。幸い怪我はしたことありませんでしたが、今から思い起こせばゾッとする風景です。

今でこそ設置が義務化されている手すりもなく、段板に滑り止めもなく、ラワン材にはテカテカのウレタン塗装。

あれで絶対転ぶな落ちるなという方が無理があります。

工事中は、この階段が広いため、資材の搬入出がけっこう楽でした。階段のところどころには、釘ビスやラジオなど、 現場のちょっとしたものも、ここにひな壇のように飾られていました^^  

こんな感じにね^^

はいはい、 最終回はもうちょっと深いところまで見てゆきますよ!  

前回でも紹介した洗面化粧台。

その脇には造作のキャビネットがありました。

その奥行の深さにちゅうもぉ~く!!

コンセントも奥の方にありますよ^^

ドライヤー、髭剃り機、化粧品ボトル類、歯ブラシに整髪のたぐい、 コップにコンタクト、薬に綿棒。

かなりの収納量が見込めます。

矛先かわって、壁埋め込みのモニターニッチ(と、初命名)。

インターホンにボイラーのリモコン、スイッチをまとめました。

少しでも通路幅を確保したいという想いで造りましたが、 ちょっとかわいくて、実はわたくし、けっこう気に入ってます^^

でもちょっと断っておきますが、壁を凹にするのって、けっこう手間がかかるんですよ。

お施主さんはけっこう気軽に「ニッチ」をご要求されますが、現場ではけっこう大変。 空間の中ではけっこう目立つので、位置や大きさ、仕上げ方や色など、センスが問われます。

考え抜いたニッチ収納が、10年点検で伺った際、ホコリまみれになっているのをみると切ないですね。

はい、次はクローゼット内のハンガーパイプ。 手作り感あるよね!

標準はΦ32㎜のステンレス製パイプに、ステンレス製ブラケットでやってましたが、 今後リクエストがあれば、このタイプでも承ります。

タモ集成の丸棒手摺・無塗装品を使いますので、赤やグリーンなど、アクセント塗装もありかな、と。

2階トイレ内の手すり的カウンター。

トイレットペーパーを下側から押し込むと食らいついて、視界的に見えずにロールを仕舞っておく機能も実はあるんです。

トイレットペーパーは規格がきっとあるんでしょうね。

多少の変形はありますが直径10cm。 これは憶えておくといいでしょう。

座りながら手が届く位置に、替えのトイレットペーパーがあると良いかと思います。

1階室内物干し場にある白い物干しかけ。

これも実は売ってません。 在りそうでないんですね。こういうの。 「ないものはつくる」 それが楽しいことだと感じています。

物干し掛けを取り付けるころにはもう現場に大工さんはいませんから、大抵は私のような現場監督さんが物干しかけ取付を行っている、そんな工務店も多いのではないでしょうか。Rebornの場合はほぼ100%そんな感じ。

パステルグリーンの壁に壁面棚( ^)o(^ )

壁掛けTVが予定されており、DVDプレーヤーを置くためのもの。

もう一つ、 お気づきでしょうか? これまで見てきた内観で、 スイッチの取り付け位置が通常よりも低い位置にある。

世の標準はFL+1.2mですが、このお宅は+0.9mで統一しています。

子供にも手が届くというユニバーサルデザインとも言えますが、ドアや引き戸のハンドル位置は通常+0.9mであるため、 高さをそろえてすっきり見せる効果があるようです。

これも今後お施主さんのリクエストがあれば、採用してゆきたいと考えています。   そろそろ紙面が尽きました。

設計士として、また現場カントクとして長野と行ったり来たりしてきましたが、先日つにお引渡しとなりました。

各職人の面々には、各々のもち場でいかんなくその腕前を発揮してもらいましたが、MVPは建築主であるMさんに贈りたいと思います。

1か月半もの間、内装左官に明け暮れ、作業が進めば進むほどその腕前をメキメキとあげ、かつスピードアップ。

DIY左官作業中に第一子の誕生という大きな出来事もありました。

一見するとDIYなんかしそうにない風貌のようにも見え、(失礼!) 「ほんとうにあのお施主さんやるのか?、大丈夫なのか?」と職人も面々からも意見が出ていたほどですが、 一家の主として、父親として、本当によくやり切った! その意志の強さ、のみ込みの速さ、体力、コテさばきに感服します。

Mさん、おめでとうございます! たいしたんです!!   こういう時、ニコニコ動画では、 ネ申 ネ申 ネ申wwwwwwwwwwwwwww っていうふうになるんだそうですね。  

2018.4.7 Reborn塩原  

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