祝日が実に多い秋ですが、みなさんお出かけしてますか?
実りの秋とは言いますが、我々建築に携わる者としては、なんといっても台風がオソロシイ・・・。
加えて継続的かつ絶対的に地震も恐ろしいわけで、なんとなくソワソワ感がある秋でございます。
先の台風21号によって天窓からの漏水報告が3件ありました。
天窓というのは誠に明るいわけですが、けっこう悲しい出来事もあるので要注意です。
ジャンジャンというわけではないのですが、このように室内側の枠にシミができます。
直下の床をコップ一杯の水をこぼしたかの如くといった被害状況で、 このような状況の場合、おそらくは外部水切りカバーのビスのゆるみが考えられます。
その場合のメンテナンス指針は以前このブログでも紹介しているので、同様の現象が発生した方はぜひ参考にしてください。
ブログ「VELUX天窓の漏水に関して」
私は以前からVELUX(べるっくす)というメーカーの天窓を採用しています。
本社はデンマークですが、日本にもしっかりとした拠点があり、天窓の専門メーカーというのがいい。
業界最長の10年保証をやっているので、安心でしたが、今回雨漏りした3件のお宅すべてが10年以上を経過しており、 「保証対象外」となってしまいました。
実は私の自宅にもVELUXの天窓が1本使われており、10年が経過。すでに補償対象外です泣
消費者としては、「これまで一度も雨漏りしたことがなかったのに、ここに来てか!」 という感情を抱くというもの。
ということは、どのお宅の天窓も時間の経過とともに雨漏りのリスクが高まる、ということか(‘Д’)
う~ん、、、どうする?
VELUXさんはメーカーとして保証期間が切れる10年目に、メーカーによる「安心点検工事」を受けていただく方針だそうです。
この工事を受けると、ガラスを抑えているパッキン材を交換し、向こう10年間保証を延長することができます。
気になるのはその費用ですが、屋根勾配や設置場所、室内から点検ができるかなどで一律ではないそうですが、¥40,000~、といった感じです。
お客さんから直接集金せず、あくまで工務店・ハウスメーカーに対して請求するスタイルをとっているようです。
法的には「瑕疵担保履行法」というもので、工務店・ハウスメーカーには、漏水に関して10年間の保証義務があります。
新築住宅の場合、「瑕疵担保責任保険」への加入が義務化されているので、メーカー保証と保険による保証と、ダブル保証となっているわけです。
しかしどちらも10年で切れる。10年の月日は案外早いものですが、連日直射日光にさらされる天窓はその分劣化スピードもそれなりに早いわけで、ある意味時限爆弾のような性質を併せ持っているのだということもできるでしょう。
天窓を採用する場合は、このあたり、「覚悟を決めて」踏み切るしかなさそうです。
参考にVELUXさんからもらった、10年点検工事の概要をアップしておきます。
おそらく水密パッキンはメーカー品で一般に売っていない物ではあるまいか。
6寸勾配以上の屋根についている場合は、原則足場を準備しないといけないようです。
この辺りも非常に費用負担が重いところ。
やはり天窓にはできるだけ頼らないほうが賢明かもしれませんね。
しかしそうはいっても、排熱用、どうしても真っ暗になっちゃう廊下など、頼らざるを得ない場面もあるんですよねー。
今後は10年以降をどうするかも含めて、設計時にご案内してゆきたいと思います。
※現在のVELUX天窓は外部水切りカバーにビス打ち箇所がありません。改良されています。
2018.9.18 Reborn塩原
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