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福井県20年点検withナカソネ

2018.11.08|住まいの点検・メンテナンス
塩原真貴

ナカソネと共に福井県に行って来ました!

前職工務店で建てたお宅の20年点検です。

自他ともに認める雨男ナカソネの同行にも関わらずご覧の快晴に!!

まさに秋晴れといった感じで、長野市よりは5℃ちかく暖かかったでしょうか、久しぶりに現場で汗をかきました。

あ、いえ、気持ちのいい汗ということです(笑)

過去2、3度再塗装を施したとのことですが、見てくださいこのいい感じ板壁

いまだこれ以上の外壁はなかなかないのではないのだろうかと感じているウエスタンレッドシーダー荒仕上=チャンネルシーダー。

8m×8m、8寸勾配のシンプル切妻屋根のポスト&ビームです。

この家の建て方工事に私も行ったのを今でもはっきり覚えています。

20年前といえば私は25歳だったはずですが、ついこの間のような気がします。

ちょうどこの家の上棟の1か月前にナカソネはこの世に誕生しました。オソロシイことです(*_*) 

10年点検、いまから10年前の写真を発見しました。

経年による変色が進んだことが良くわかります。

平日にも関わらずお休みをとっていただきお立合いいただいたオーナーのSさんによれば、 この辺りも相当に過疎化が進んでおり、4人に3人は65歳以上の高齢者なんだそう。

若い人が後継せずに空き家ばかりなんだそうです。

確かに点検作業中、ほとんど人通りもなく、子供の声も聞こえず、穏やかな小春日和でしたが、なんとなくうら寂しい、そんな気配でした。

10年前の写真をもう少し紐解きます。

これは通し柱直下の土台の様子。当時土台は米松丸太を使用しており、ご覧のようにあらわしで、かつ雨水を受けるように10cmほど飛び出ていました。

温暖地を中心に、あちこちのお宅でこの部分が腐ってきてしまうという報告がなされ、Sさんのお宅もこの直後に、土台を板金で覆う作業を行いました。

ログハウス(ポスト&ビーム)工法では当時、どの会社もこういう風になっていたと記憶していますが、温暖地や住宅街にポスト&ビーム工法のこうした家が進出し、 寒冷地メインの山小屋としての建物と、温暖地の一般住宅としての建物とのギャップが、さまざまな改善点を教えてくれました。

オーナーSさんのご理解のもと、こんな風に改善しています。

土台は付け土台とし、板材で真の土台を覆っています。

また勾配付の水切り板金をかぶせています。

水切りは、外壁に対して立ち上げることが必要なので、 外壁の下部5cm程をカットし、水切りに対しタイベック防水シートをかぶせ、 見切り板で処理しています。

一言で言ってしまえば、工務店の未熟さを、作り手も建築主も理解・協力して早期カイゼンした、 ということになるのですが、本当はこうした処置をすべての対象物件で行うべきではなかったかと反省しています。

もしこの記事を読んで、「うちはやってない」という方がいらっしゃれば、塩原までご一報ください。

さて、20年間いまだ再塗装をしたことがないというガルバリウム鋼板も、ナカソネに支えられた2連はしごでチェック。

もともとは濃いグリーンでしたが、だいぶ塗装がとんで白っぽくなっています。

Sさんは再塗装をそろそろ、というお気持ちでしたが、私の見解ではダイジョウブ判定をしました。

急こう配で雪止めのない屋根はここまできれいか、という感想をもちました。

錆びているところがまったくないのです。

ガルバリウム鋼板は寿命30年といわれています。外壁レッドシーダーもいい感じです。

ならばあと10年後に足場を掛けて、外壁塗装(しないかも?)&屋根の葺き替えあるいはカバー工法による新屋根葺きという手もあり得るのではないかと思います。

悲しいことですが、統計によれば日本の住宅寿命は25年と言われています。

これは先進国のなかでは圧倒的に短い、短すぎる寿命年数です。

日本人は家のメンテナンスをしない、いったん建てたら手を加えず、少々の不具合が発生したら建て替える、ということに慣れてきてしまっています。

最近は「長期優良住宅」という国の施工基準も整備され、30年間点検を定期的に行い、維持管理を前提とした長寿命住宅を推進していますが、 きちんとメンテナンスをされていれば30年どころか50年、いや100年近くもつものだと思います。

その第一歩としては、やはり専門家による点検、そして不具合がある場合は早期修繕に尽きると考えています。

そのために建物のオーナーさんは、最低でも月に1万円、できれば2万円の積み立て金を行うべきだと思います。

ナカソネは自身の結婚式に向けて、月¥3000の積み立てを行っているんだとか。 何事もお金がかかるものですね。

あの時はおさな子だった彼らが、いつの間にか大学生に。現在は親元を離れ大学生なんだそうです。

いつかこの家を継ぎ、この地に根付いてもらいたいものだ、 ハタチのナカソネを脇に、助手席でぼんやり大学生になった彼らの姿を想像し、そんなことを考えていた。

  2018.11.8 Reborn塩原    

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