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寒い家で暮らしたくない②

2019.02.21|断熱職人
塩原真貴

いよいよ始まりましたスギ花粉シーズン泣 塩原は今日からスイッチが入ってしまいまいました。

毎年のこととはいえ、非常に悲しいものがあります。

さて今回は前号ブログの続編で、天井についてみてゆきます。

この写真、新築直後のとある家。

なぜか暖房の機器が悪く、暖房をしてもすぐに室内気温が低下。

断熱材はちゃんと入っているように見えるのですが・・・、というご相談でした。

袋入りのグラスウール100㎜マットが2枚重ねで計200㎜。

天井に200㎜入っていればかなりのものです。

残念なのは間仕切り壁が天井を貫通している部分。

こういう状態のこと、何ていうんでしたっけ?

はい、・・・、正解は「気流止めがない」でしたね(‘ω’)ノ

もうやめませんか?袋入りのグラスウールを天井に使うの!

昭和40年代、別のお宅。

やはり袋入りのグラスウール50㎜マット品。

40年間、施工方法がまったく進歩していません~泣

実はこの”気流止めがのアルナシでずいぶん暖房の効きが異なる” という事実に気づいたのって、新住協の代表理事の鎌田先生なんですよ。

今から約30年くらい前のことでしょうか。

断熱材のメーカーさんも、断熱材を敷きこんでいた大工さんらも、だ~れも気づかなかった。

いわばコロンブスの卵ですな。

昔の家は土壁の家が多かった。

ベトカベとも言いますが、耐震診断とかインスペクションしてると、けっこう長野県は多いんですよね、ベと壁の家が。

でね、べと壁はある意味気流止めになってるのよ。きっちりではないけれども。

最近の家はたいていは壁のなか空洞ですよね。でもべと壁は土で埋まってる状況なわけで。

そうなると断熱材を敷きこんであると割と暖房が効くわけで。

侮れないよ、べと壁。ある程度の耐震性もあるしね。

でもベと壁オシ、してるわけではないですよ。最近は左官屋さんもなかなか体が空きませんし、、、

袋に入ってなくても、下にビニールシート敷いて、 こんなふうにみっちり断熱材が敷きこまれてると暖房はよく効きますよ。

天井の高さが上がったり下がったりするとこういう風にはいきません。

これで厚さが20cmもあれば、かなり熱は逃げにくくなっています。

室内側から天井を見上げたとき、これがある意味理想形です。

ビニールシートは全面にばぁーっと張るやり方のほうが早いし、天井面に隙間がほとんどありません。

現場ではどうしても天井板なり石膏ボードを張った後で断熱したくなっちゃうものなんです。

手順を変えて、天井に断熱をした後で、大工さんに天井を仕上げてもらう、というやり方のほうが確実です。

でもよく見ると、断熱材の重みで、天井が膨らんでるでしょ?

これを大工さんが嫌うんです。張りにくくなっちゃうから。

大工さんに限らず、どんな人でも楽したいじゃないですか。天井先に張って、あとで天井裏に潜って断熱材を並べるほうが得だと感じてそうしてるんでしょう。

天井裏にスペースが十分あれば、ビニールシートだけ先に下地に貼っておき、 天井を先に張って、後で断熱する方法だってあります。

この場合、柱が天井シートを貫通しますが、気密テープでぺたぺた切り貼りする必要があります。

これはけっこう厄介な仕事です。

間仕切り壁の上も天井裏とつながらないように、こんなふうにシートを張っています。

これぞ気流止めですね。

やってみれば分かりますが、これは大変な労力です。脚立を移動しながら登ったり下りたりするわけですから…。  

最終的には小屋裏から吹込み(ブローイング)で断熱材を敷き詰め、 これでめでたしめでたしなんですが、 気流止めを行いつつ、いかに天井の断熱を行うか、 というところに各社の工夫の余地があるはずです。

袋入りのグラスウールのみで天井を断熱・気密する方法は、私には思い浮かびません。  

来年度から長野県は省エネリフォームに対してサポートをするという動きがあります。

国交省も次世代省エネポイントなるもので、断熱や省エネ機器の導入を後押しする策が発表されました。

注目していきましょう。

ところで、確定申告が始まりましたね。 昨年新築した方、断熱や耐震改修を行った方は税制優遇がありますから、忘れずに申告してください。

20192.21 Reborn塩原

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