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今年最後か。完成見学会が目前。

2019.10.31|Q1.0住宅
塩原真貴

どうでもいい話から始めますが、わたくし、NHKのブラタモリを好んで観ています。

タモリさんはどうしてあんなに色々なことを知っているんでしょうか?

加えてするどい観察・洞察により、地元ガイドさんらの質問に対してもことごとく正解。

最近めっきりTVに映らなくなった元SMAP草彅君の語りも、番組の雰囲気とまことにあっていてよい。

少し控えめにタモリさんに同行している林田アナウンサーも、時折でてしまう”天然”でさえもスパイスになっている。

今年は大河ドラマを視聴しませんでしたが、気づけば塩原、NHK番組ばかりを録画してみています。

さて、気を取り直して。

今週末は長野市鶴賀で完成見学会を開催します。 今回は駐車場の関係で、ご予約の方を優先してご案内いたします。

なかなか「じゃんじゃん来ちゃってください!」っていう状況の現場ってありませんね・・・。

当日予約なしでご来場の方も、徒歩や自転車、あるいはお近くのコインパーキングなどに駐車していただければ、もちろんご内覧いただけます。

まさか施主がやったとは思えない内装の仕上がりになっておりますので、ぜひたくさんの方に観てご批評いただきたいと思っています。

外装素材はRebornの定番でまとまっていますが、バルコニー(いわゆるベランダ)がありません。

総2階建てに近い形状は、耐震等級3を容易にクリア。合理的な工法や施工性の良さでコストダウンしています。

その分一般的な住宅に比べて、耐候性に優れた素材を用い、軒の出を大きくとることにより、メンテナンスコストにもかなり配慮しています。

特筆すべきはやはり断熱性能か。

床と外壁に付加断熱を施し、室内と屋外の温度差が大きい季節は、その違いがはっきり分かります。

長野市はようやく暖房シーズンに入ったばかりで、日中は暖房をまだ点けていない家庭が多いと思います。

この家では1階と2階に各1台ずつの壁掛けエアコンで暖房しています。

名だたるハウスメーカーは、Z空調とかダクト式セントラルエアコンが主流のようですが、Ua値0.3前後になってくると、それほどリキまなくても開放的な間取りだったり、寝る前までドアや引き戸を開けておけば、小さな容量の壁掛けルームエアコンでも全館冷暖房が可能となります。

温水パネルヒーターによる輻射熱暖房の快適性には劣るものの、断熱性能を高めたことでかなりいい線いってると思います。

問題は風切り音か。それと乾燥かな。温風による対流式暖房のサガではあります。

サッシはシャノン樹脂サッシ。

ガラスはアルゴンガス入りのLOW-Eペアガラス。

南面の最大の窓のみトリプルガラスとしています。

定説では、南面の直射日光が入るガラスは日射取得が期待できるため「ここはペアガラスに必ずしましょう」というのがありますが、 共働きで日中窓はカーテンあるいはレースで覆っている、南面のデッキテラスに洗濯物を干したいので屋根をかけたい、などの要望があり、 夜間ガラスから熱が逃げる→窓のそばが寒い、ということを避けるために、トリプルガラスとしガラス表面温度をたとえ0.5℃でも上げたい、とする考え方もアリだと思っています。

もちろん最近では全面的にトリプルガラス入りの樹脂サッシを採用するケースもあります。

ここ長野市はいわゆる4地域と呼ばれる、まあ寒冷地の中でもせいぜい-5℃くらいまでだよね、という地域では実はトリプルガラス、あまりコスパが良くありません。

ここよりももう少し寒い地域=3地域で、最低気温が-10℃前後になる地域ではトリプルガラスの採用をおすすめしています。

玄関ドアはガラスがないのがRebornでは標準で、その代わりオリジナリティー溢れる材木を貼って、あるいは塗装を施しています。

ゆえに玄関入ってもかなり暖かい。玄関ドアは選定を誤るとけっこう熱が逃げているんであります。

今後はヘリンボーンや斜め張りなどと、建築主の志向がエスカレートしてゆくのではないかと予想しています。

ああ、そういえば、軒裏にパインという羽目板を貼っています。

ぐっと木の家っぽい雰囲気が増しますね。

別荘地などではキツツキが穴をあけまくるので、木の軒裏は採用がなかなかできません。

しっくいの外壁に軒裏パイン、やっぱり憧れではありますよねー^^

室内LDKは対面式キッチンとせず、壁付のキッチンにアイランドカウンターを。

グリーンが入るとグッとくる感じです。

見学会当日は少し雑貨で飾り付けをしてみます。

18帖のLDKでフローリングは1階がオーク(なら)、2階は長野県産赤松です。

構造材である梁をあらわしにして、天井面もしっくいを。

北欧テイストといえばそうとも言えますが、やはりカフェスタイルか。

タイルや石を散りばめるのが昨今のインテリアのトレンドだと思いますが、 最近築40年~50年の住宅のリフォームやインスペクションを行うと、けっこうタイルや石が使われています。

個人住宅はその人の個性をアピールできるのもいいですね^^

好きなものに囲まれて暮らす、というのは人生の悦びでもあるのでしょう。

断熱や耐震なんてものは目には見えませんので(本当はそのあたりがアピールポイントのRebornなのですが)、見学会当日は目に見えるものが解説の中心となります。

ところで、漆喰(しっくい)って実にいいですよね。

これほんとうに素人の方が仕上げたんですか?きっとそんな風に感じるハズです。

今回も施主DIYで、約5週間かかりましたが見事完走。

そのすべてをご主人のMKさんの手で。 会場でお待ちしています! (キーワードは「ブラタモリ」)

2019.10.31 Reborn塩原  

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