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丁張り

2020.04.25|Q1.0住宅
塩原真貴

長野市の北にある飯綱町でキューワン住宅の新築工事が始まります。 

北信五岳(ほくしんごがく)を一望する、標高525m、岩石台地。

水害、土砂災害の危険性などの可能性を探しましたが皆無。

歴史的にも自然災害が非常にすくないエリアです。

豪雪地で、設計積雪量は195cm。 わーっ、2mかぁー(‘ω’)ノ

最近はせいぜい降り続いても積雪1.5m程だとのこと。

特産品はリンゴ。

昨年秋には千曲川流域で水害が起き、長野県のリンゴは大変な被害に遭いましたが、昨年、信州産リンゴのブランドは飯綱町産が支えたのではあるまいか。

来週からの着工を控え、笠井君と丁張り(ちょうはり)を現場に出してきました。

「ちょうはり」というのは一般用語ではないでしょうね。

私もこの業界に入って知りました。(かれこれ25年も前のことですが)

建築業界歴10数年を経て今年から入社した笠井君。

本日、「初・丁張り」であります!

塩原&笠井が行動を共にすると、雨が降る確率90%なのですが、この日は快晴。

まずは建物のまわりに、1.8mおきに木杭を打ってゆきます。

見て下さい! この、ハンマーを高々と振り上げる後ろ姿!(笑)

あら? 笑ってる? なんで?

「ど~せブログにのせるんでしょ?」  

はい、その通り。

「あ”-もー、キッチぃ~」を連呼しています。  

丁張りとはいったい何なのか― 建物をつくる手順の最初に、地縄(じなわ)というのがあります。

文字通り、建物が建つであろう地面に縄(ひも)を張り、敷地と建物の位置関係を現場に表示します。

この位置でよいかを建築主に確認するのは当然として、 次に建物の高さをどうするかも表示する必要があります。

これをG.L.設定(じーえるせってい)と言います。

G=グランド L=レベル グランドレベルをG.L.と呼んでいます。

新築工事の最初は基礎(あるいは地盤補強)。

ブルドーザーで地面を掘りますよ。ブルドーザーが地縄を引きちぎるのは明白です。

すると当然地縄は無くなってしまうわけで、さらに地面をどのくらい深く掘るのかもブルドーザーを掘る人は知りたいはずです。

こうした状況を回避するために、先回りして行う作業が丁張りです。

建物のまわりに囲いをつけて、そっちの方に建物の位置を移しておくのです。

「囲いに移す? はぁ~?」

本日囲いに移す作業を笠井君に伝授しました。

どうやら謎が解けたようです。

その”囲い”を水平にまわし、その高さがG.L.から50cm上がっているなどと取り決めておくのです。

ご覧の様子は、水平にセットされた望遠鏡(「レベル機」といいます~笠井)で、敷地のいろいろな高さを計っています(メジャー棒も地面に立てて)。

このメジャー棒は、5mくらいまで伸縮するのですが、なぜか「スタッフ」という呼び名です。

「すたっふぅ~(フルッ)」

朝は晴れていましたが、やはり確率というのは恐ろしい。

午後には雲行きがあやしくなり、冷たい風が吹きおろし、ポツポツ雨が降ってきました。

お~い、笠井君。やばいよやばいよ。

ぎりぎり丁張り完了!

こんな感じね。

なんだかドック・ランのような・・・汗

着工します!

2020.4.25 Reborn  

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