ブログ読者の方から言われました。
「シオハラさん。珍しく片流れの屋根の家、設計したんですね」
ええ、まぁ、雪の関係で。 って答えましたけど、意味わかってもらえましたか?
ここは長野市の北、上水内郡飯綱町。
ここ数年さほど雪は積もりませんが、一応見込まれる積雪量は195cm、約2mです。
雪国では、どこに雪を落とすか、というのが設計上のいの一番。
いっそディプロマットで雪を落とさない手もあるのですが、 建物への負担もそれなりに大きく、ゆえに耐力壁も多く必要となり、間取りの制約は大きくなります。
このお宅では、ガルバリウム鋼板立平(たてひら)葺きの片流れ。
軒の出も妻側はゼロとし、BOX型の外観意匠としました。
今週の長野県は雨が降ったりやんだり。
せっかく屋根の上にきたので、山を眺めようと足場を最上部まで登った。
旧三水(さみず)村。市町村合併により飯綱町へ。
こうして見渡すと、案外緩い勾配の家も多い。
そして赤い屋根が多い。萱葺き屋根も散在し、旧家を代々住み継いでいる家も。
敷地にゆとりがある家が多く、リンゴ栽培が盛んな地域で、水害の心配はなし。
南側の大開口サッシの上には、大きく張り出したひさしを設けた。
積雪に耐えられるよう、その固定にはいろいろな工夫を施している。
なかなか進まない外壁の付加断熱。
かれこれ1週間以上も天気の模様眺めとなっており進んでいない。
窓まわりには木材で枠を回しているが、そのほかの部分はKMブラケットというプラスチックの断熱材引掛け具、兼胴縁の下地となる部材をビス固定している。
この紫色に見える凸部材がKMブラケットです。
先端の白いところは、両面テープがあらかじめくっついていて、 断熱材(高性能グラスウール)を引掛けたあと剥離紙をはがしてタイベック(透湿防水シート)を貼ります。
この家の外壁はすぎ板。目下ACQを加圧注入している最中です。
ひさしは夏、日射を遮る古典的な住宅部品。
昨今は既製品も発売されていますが、建物意匠になじむよう、できるだけ造作で手作りしています。
直角L型の鉄骨部材で補強をも行っています。
サッシは2棟連続でLIXILエルスターXを採用。
白いホース状のものはパネルヒーターの温水配管です。
なかなか外壁の付加断熱が施工できず、家の中の充填断熱を先に。
大工さんは外部仕上げができず、フローリングを貼り始めました。
来週後半あたり、そろそろ梅雨明けしてもらいたいナー。
上棟から約1か月。
なんと!工程表より10日あまり早く工事が進んでいます!
2020.7.11 Reborn塩原
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