先週末、2棟の簡易インスペクションを行いました。
最近は、本格的なインスペクションをする前にワンクッション置いています。
建物をざっと拝見し、五感をつかって全体像をつかみます。
オーナさんあるいは依頼主の方といっしょに見て回り、 私が感じたこと、オーナーさんが感じていることをお互い意見交換するような感じ。
「あれ?ココ、こんな風になっちゃってんだぁ」
意外と自分の家のことってじっくり見たこと、ないもんです。
我が家の小屋裏点検口の位置を知らない、 ということも少なくありません。
2階の押入れの上、天袋収納の上にありましたありました。
依頼主の方にも、せっかくだからと覗いてもらいました。
怖いもの見たさもあろうかと思いますが、小屋裏は怖いですよ~。
身近なホラー劇場です(笑)。
てな具合に脅かしながら閲覧を誘導します(笑)
築41年ですが、断熱材(紙袋入りグラスウール50㎜)がきれいに並べられ、 小屋組み構造材も割としっかり組まれており、屋根野地板には合板が貼られていました。
筋交いの上端が見えて、その取付けられ強度を予測できたり、雨漏り跡がないか、柱の太さは何寸角かなど、情報の宝庫といえるのです。
41年前の新築当時、まったくノーマークだった、 断熱が効かない原因の一つ=「間仕切り上部の気流止め」 ご覧のように、壁の上部が小屋裏で開放されています。
この隙間にお財布落としちゃったらサヨナラです。
暖房をすればここから暖かい空気がぐんぐん昇ってきて、小屋裏が無意味に温まります。
築15年よりも前の家は、ほとんどがこうなっているハズです。頑張れる人は、ぜひ自分の家の小屋裏に入って、この壁上部の口の空いた部分に何かしらかの詰め物をすると、暖房の効きがグンと良くなるはずです。
ところ変わって古民家―。
築年数不明、だいぶ前に板金屋根で覆われた萱葺きの大きな屋根。
口伝では明治元年築というから、約150年!?
たびたびリフォームし、増築され、代々の生活を支えてきました。
「定年になったらここに移り住みたい」
ついては耐震のこと、断熱のこと、またそれに関わる費用のことなど意見交換をさせていただきました。
家のあちらこちらで雨漏りが生じており、床の傾きもそれなりに。
ここ数年の集中豪雨や、たびたび発生する巨大台風のことを思うと、 やはり雨仕舞いは重要な修繕ポイントとなります。
これらを放置していくらリフォーム・リノベーションをしても、文字通り水の泡となる可能性があるだけに、 雨漏り箇所の特定とその修繕工事は必須であるとお伝えしました。
耐震性については、最終的に地盤の強さによりますが、柱が乗っている礎石の状態にまずは着目します。
そして、最も重要チェックポイント小屋組みへ—。
合掌造りでは萱(カヤ)の状態、結わえている縄の状態、 構造体がズレていないか、雨漏りがないか・・・、Go To!
上へあがるのも、ちょっこらちょいではありません。
さあ、塩原。どんな判断をしたのか?
2020.7.14 Reborn塩原
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