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引っ越しの決断~幼馴染のH君の話

2012.08.23

ブログの更新、ご無沙汰してしましました。すみません。毎日事務所で設計作業に没頭しております・・・。 そんな中、この間のお盆休み中にやった30年ぶり同級会で再会した、幼馴染のH君からメールをもらいました。 一番奥のH君は、キミちゃんというニックネームです。さすが!黄緑色のいでたちですね~♪ちなみに私のニックネームは当時から、マッキーです。     ちなみにこの写真の左が、恩師である堀内先生です。 金田君、一条君とも30年ぶりでした。       以下、キミちゃんからのメールを紹介します。 塩原真貴殿 Kaneda Masahiro殿 残暑止めどなく、もうまいってしまいますが、お元気でしょうか。 引っ越しに追われてます原です。 先日は会えて嬉しかったです。 元々連絡をとっていなかった僕ですが、 今度ばかりは本当に故郷に別れと思って出席したのですが、 また新たに繋がることができそうで嬉しく思っています。 お二人とも事業を起こしていて、才覚に乏しい僕からするともうただ凄いなーと感心するばかりです。 皆それぞれ立派になっていて、さすが30年ですね、人生を感じました。 僕も島根に行って、自活する道を見つけねばならない身となってしまい、さて何が出来るやら悩む日々が暫く続きそうです。 とりあえず2,3年の猶予があるので、ゆっくりと、考えます。 さて新住所は、 島根県邑智郡美郷町京、です。 で今使っているこのアドレスは8/24で消滅します。 その後の連絡先は、暫く妻の携帯080-ooo-ooo 、××××××@ezweb.ne.jp となります。 なんのおかまいもできませんが、どうぞ遊びに来てください。 近くには世界遺産の石見銀山があります。江の川でカヌーできます。あと寂れた温泉が。 島根行きについて、ちょっと書きます。 僕が山奥に行くことにした切っ掛けは3,11で、被災したことによります。 僕が住んでいた千葉県松戸市は放射能に汚染されました。 僕は子どもたちが相当量の被曝をしたと思っています。そして自然は失われました。 子どもができたときから松本の方に帰って自然の中で子育てしたいと思ってはいたのですが、 お金、仕事のことなど考えて、誤摩化しごまかし暮らしてたんですね。 子どものアトピーが悪化の一途で、一度、真剣に帰ろうとしたこともあったんです、でもやめてしまった。 そして、放射能が降った。少ないまでもあった自然は失われ、生命まで脅かされてしまった。 僕はこれは報いだと思いました。いろんな意味で。 で僕がまずとった行動がこれ、除染活動。 >> http://www1.tcat.ne.jp/yajiuma/fafafa2.html それから反原発。原発がなくったってこの猛暑でも電力は余っているし、核廃棄物処理の問題や維持コストや発電効率からも原発はナンセンスで、動かす理由は政官財学ズブズブグタグタの利権か核保有かだろうけれど、 やっぱりこれは生命の問題だということ。 僕がたどり着いたのは極単純にいうと金か命かということで、つまりそれは宗教観の問題でもあって、 拝金主義都市生活か自然崇拝の田舎暮らしかというところまでたどり着いてしまったので仕方がありません。 それで、自分でもバカかと思いますが,経済的にはすべてかなぐり捨てて、捨て身の島根移住となりました。 勿論、 松本への避難も考えて、昨年の夏は菅谷市長に直接訴えもしたんですが、ちょっと早すぎて対応してもらえなかった。 今は関東の避難者支援もしていますけど、タイミングが悪かったというか、 その他いろんなことで松本へ帰る話はうまくいかなかったのです。 そんなこんなですが、また繋がることができて嬉しいです。 フェイスブックも出来たらやってみようと思ってます。 これからもどうぞよろしく。 さいたま市岩槻区諏訪より 原 公総 ------------------ 彼の行こうとしている場所は、私も数年前、近くでログハウスを建てに行きました。 長野市からは高速道路を使っても10時間ほどかかります。 川の水が素晴らしく澄んでいて、人々も親切で温厚な方ばかりでした。いいところです。 なぜ島根なのかは分りませんが、とにかく、思い切った決断をするものだ!と思いました。それほどに、原発、放射線量に対する危機感があるのでしょう。 報道では毎日のように「原発は必要か?」「産業の雇用は守れるか?」などが紙面をにぎわせています。各所で原発反対運動もひきつづき行われていくことでしょう。未来について議論することは当然必要ですし、復興計画も急務です。 一方では、キミちゃんのように、自身や家族を守るため、現状の生活を角度をつけて変化させる動きも、重い決断の元、行われているんです。 私も、180°とはいかないまでも、せめて15°くらいの角度をつけて、現状からの転換をしてゆきたいと思います。広島・長崎・福島、これで終わりにするために。  

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