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福島へ①

2012.08.08

昨日まで、3日間も(!)お休みをいただきました。ありがとうございました。お盆・正月以外に3連休をいただいたのは、社会人になって初めてだったかもしれません。いや、新婚旅行があったか・・・。だとすると10年ぶりということになります。 我が家は妻と小3と小1の娘がいますが、遠方だとせいぜいディズニーランドくらいが行動範囲の限界だと思っていましたが、そろそろ長距離も大丈夫だろうと、思い切って2泊3日で東北へ足を延ばしました。 最初に向かったのは、福島県いわき市のK様宅へ。12年前に新築を担当させていただいたOB宅です。 朝5時に出て、北関東廻りで約5.5時間かかりました。仕事では4.5時間くらいだったんですが。     ここいわき市は、昨年の3.11では震度6弱。その数日後の余震でも6弱。数か月後にも、この地の直下を震源とする6弱と、3度の大地震に遭っています。電話では大した被害はないよ~とご連絡いただいてましたが、心配していました。1年以上も経ってしまいましたが、ようやく行けた、という感じです。     5年ほど前には、別棟の小屋も建てました。工具置き場&ピザ釜スペースとなっています。クレーンなどが近づけない場所だったので、人力で丸太の柱や梁を担ぎ上げ、建前をしました。若かったんですね~わたくしも。       軒の出が1.8mほどもあります。こちら、K様お手製のピザ釜です。 到着時にはすでに火が入っており、準備してくれていました。       ピザ釜にはもちろん薪ですね。 外壁は杉板+ウッドロングエコ塗装です。             Kさん自作2号のピザ釜です。作業しやすい高さの鉄製架台、そして耐火煉瓦たっぷり使用。さらにアーチ型に成型したステンレスのカバー。 1時間以上はカンカンに火を焚き続け、相当な温度になっているようです。竹製のうちわも欠かせないアイテムだとか。プラスチック製のものは熱でとろけて、扇げないとのこと。なるほど!   迫力のタキロン製屋根!! もちろんK様お手製なんだとか。ここでピザをいただきます。雨の日でもできるんです、やれるんです。       ピザも本格的です。生地練りからすべてKさんのお手製です。このシャベルのようなステンレス製のヘラももちろん自作品。この形も、何度も改良が重ねられたもので、柄の長さも1.5mほどあります。 釜に入れて約1分で焼きあがります。     あっという間に焼きあがります。ほんとうにあっという間です。             今日は塩原家一同のほかにも、職場のお友達、そのご家族もご一緒で、総勢14名でぺろりです。         塩原家、がっついています!           家の中では子供たちが交流を深めています。キッチンと一体になったリビングは、こういう使い方ができるから良いですね。みんなで顔を見合わせて仕込み作業が出来ます、手伝えます、笑えます。           ここは山間地で、津波被害ななかったものの、いたるところの建物が倒壊したり、ゆがんでしまったり、それはそれは恐ろしい体験をしたそうです。 付近にはガケ崩れがいたるところで発生し、今なお道路の復旧工事が続いています。     Kさまももちろん薪ストーブユーザーです。オフシーズンは邪魔だ!という方がいますが、小物や写真を飾ったりして、インテリアとして最高だと思いますがいかがでしょうか?       心配していた地震被害も、クロス壁【石膏ボードが下地】の一部が割れていた程度で、思った以上にポスト&ビームが構造上強いのだ、と自信を深めることが出来ました。また、この地は以前田んぼであったため、基礎工事に先行して鋼管杭をたくさん打っていたいたことも幸いしました。建物の周りの地面は液状化し、約10cmも下がってしまったそうです。合併浄化槽が浮き上がり、犬走りコンクリートが沈下してしまったそうです。       ピザを腹一杯にいただいた後、カツオのタタキが!うっ! しかし、わたくし、全力で胃の中をテトリスしまして、ペロリさせていただきました。 御馳走様でした!     地震の前も後も変わることのないKさん。この1年半、さぞかし大変なご苦労もあったと思いますが、明るい笑顔と得意料理で、家族や仲間を喜ばせるその姿。本当に頭が下がります。 この地のちょっと先には、福島原発があります。今なお故郷に戻ることも近づくこともできない人々がたくさんいるんです。重い現実とは文字通り背中合わせ。そんなことを感じさせないK様の強さを感じることが出来ました。    

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