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ログハウス再塗装は100万円!?

2012.03.14

春本番になりつつあります。卒業シーズンですねぇ。春といえば塗装ですね。特にログハウスの場合は、美観上・木部の防水など再塗装はどうしても避けて通れないモンダイです。このところ再塗装をお考えのお客様からのお問い合わせが増えています。原則、作業にあたるであろう信頼できる足場屋さんや塗装屋さんに依頼して、現場調査の上、見積もりをしてもらいます。それらの見積書を改めて私の方で検討し、私からお客様にお見積書を提出しています。今回は、築10年・2階建て40坪程度の住宅のポストアンドビーム、腰板あり、屋根コロニアルの再塗装を含んだ再塗装工事の見積書をご覧いただきます。 ①足場~屋根も塗装する場合は勾配が5寸以上の場合、壁用の足場に加え「屋根足場」が必要です。 この屋根足場が高いんだぁ。かといって屋根足場が必要ない屋根は勾配がゆるくて、ログハウスらしい外観になりません。また勾配がキツイということは水はけがよろしい、雪も落ちてよろしい、ということでもあるんですね。       ②屋根の塗装は、まず高圧洗浄機にて洗います。屋根の痛み状況によっては、かえって表面に更なるダメージを与えてしまうことがあるので注意が必要です。塗料もさまざまですがアクリル樹脂性-シリコン樹脂性-フッ素樹脂性などが一般的です。単価も後者が高い。   ③木部の塗装には、原則以前に塗った塗料で行います。木部の塗料にもさまざまありますが、安いものは劣化も早いので、¥4.000/㍑程度の高い塗料です。一応カタログにリットル当たりどのくらい塗れるか㎡面積の記載がありますが、塗る場所の状態がさまざまなので、目安にしかなりません。予備費を2、3万とっておき、塗装屋さんから追加したい希望があればしぶらずに塗料追加投入できるようにあらかじめ準備しておくことが良いでしょう。 ④塗装をする際、液だれして白壁を汚したり、地上のタイルなどを汚さないよう、養生はキチンとしてほしいものです。必要なものは必要なので、予算として計上があるかないかはチェックポイントです。また木の割れもコーキング材などで防水をしましょう。     ⑤塗装工事の見積もりの仕方は、㎡単価で提示もできるのですが、丸太の場合はなかなか数量のカウントが難しく、また全体として高額になってしまうので、私は塗料が〇〇いくら、作業手間が〇人工(にんく)、といった風で提示することが多いです。当然人間の手で刷毛(はけ)を使って塗装しますが、どのくらいのスピードで、どのくらいの程度で塗装するかは、この人工で決定されます。非常に丁寧だけど時間がかかっては、膨大な額になります。塗装工事はこの”作業の程度をどのくらいにするか”が最も難しいところです。 ⑥経費がどの程度かも各メーカーによってまちまちだと思います。その会社経営規模や現場までの距離⇒交通経費、その他モロモロを含んでいます、その経費がお客様にとって有効に使われるのであれば良いのですが、あまりにも宣伝広告費に使われているようでは納得できません。またデッキの階段など腐れが進行しているところは交換しましょう。 そうしてできた見積書がこちらです。 約100万です!ヒャ、ヒャクマン~!!マジカヨー。ナンナンダヨー、ちくしょー(泣)。 そんな悲鳴も聞こえてきますが、このくらいかけてでも資産である住宅を守っていかねばなりますまい。業者さんにも適正利益が出るように、モラルある仕事をしてもらわなくてはなりません。今回の再塗装工事は築後10年で初めての塗装でしたから120か月分で100万。月に¥8.300程度の積立てをしなくてはならない計算になります。車の車検も10万程度はしていますね。おんなじです。維持していくためにはお金が当然かかる。特にログハウスの場合、その気持ちがないようであれば建てるのは難しいと言わざるを得ません。現在日本の住宅はサイディングの外壁が圧倒的に多いのですが、それとて10年でコーキングの打ち直し、15~20年で張替えなくてはなりません。放置で15年放置できる!といった建物はほぼないでしょう。 みなさん、住宅の維持管理用の積立てしてます?してない方は今月からスタートしましょう。

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