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マジでこんなに割れるの??

2012.01.07

今回は、建築後4年経過して、「こんなんなってますけど~」という事件を紹介します。 テーマは「ログの暴れん坊は性格か?」 まずはご覧ください。通し柱、南東のカドの柱です。樹種は信州カラマツ人工乾燥材です。 指が第二関節までくらいまで入ります。

おー結構割れとるな・・・

ご主人:「最近気づきました。このままパカーンとなって、ドッシャーンってなっちゃうんじゃ・・・。し、しおはらさ~ん、何とかして!!」 人工乾燥材は、数か月~数年後、このように割れてしまうことがどうしても起こるようです。木の内部には秘めた力が存在しています。割れを防ぐには、あらかじめ見えなくなる部分に”背割れ”を入れておくのが常識ですが、構造上重要な、通し柱はやはりためらわれます。背割れしたからといって、木の暴れは防止できるものではなく、ゆがみを割れに集中させようということだからです。背割れがどんどん広がってゆくのです。 この柱以外のものは、細かい割れがたくさん入ってはいます。割れていないものは当然ですがありません。 問題は2点。 その1・その割れから雨水が入り、腐らないか? その2・子供が指を突っ込んで、ぐきっ、となって怪我をしないか? よく割れにコーキングを打っているのを見かけますが、その時は良くてもしばらくするとやはり隙間が空いて、むしろ入った水が抜けにくくなっているのを見かけます。これでは腐れを促進してしまいます。柱の割れはコーキングを打つべきでないと考えます。少なくとも、最下端部から水が抜けるようにしてあげましょう。それでも虫の死骸や土埃でふさがる可能性もあります。 出来れば放っておきましょう。ワレ関せずです。

丸太の割れ

中がよく見えてますよ!

また、お子さんの怪我防止策ですが、ガムテープじゃあんまりですが、テープ的なものを貼るか、発砲スチロール的なものを差し込んでおく。見栄えをより良くするなら発砲ウレタンを注入し、固まったらはみ出たところを削る。そして塗装。この場合も雨がかかるところは難しいし、発泡系のものは紫外線で劣化がはやいですね。 柱はわれ関せず、で良いのですが、梁(はり)は問題アリです。このことはまたの機会に。 暴れん坊の性格は、親でもなかなか直せません・・・。うちの下の娘が最近暴れん坊になってきました。

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