妻の実家へUターン。北アルプスを眺める暮らし。／安曇野市堀金鳥川S邸

安曇野の田園風景は長野県の誇るべき財産です。

南面。切妻屋根で2階を低く抑えています。屋根のかかったデッキテラスとし、日射取得は２階の吹抜け窓から。

屋根付きデッキはRebornの定番になりつつあります。デッキに腰をかけて山並みを眺めるのもいいですね。

西面１階は窓が連続しています。右からFIX、ドレーキップ、FIX、ドレーキップ、FIX、FIXと並べています。

宮崎県産の杉板は、マイトレックACQという防腐処理剤が加圧注入されています。無塗装で30年以上の耐久性があります。

幹線道路から見える北面も窓の配置をシンプルにまとめています。

南面を妻壁にすると夏の日射遮蔽が問題になります。ひさしの設置で直射日光が室内に入るのを防ぎます。

安曇野らしい眺望を活かし、リビング南面に畳２枚分もあるFIX窓を。ここからとても良い景色が眺められます。

玄関を入ると上に吹き抜けが。かつての日本家屋の玄関の概念に近いイメージだと感じます。

玄関を入ってすぐ右手にダイニングが広がるため、目線をカットする腰壁を設置しました。左手には造作の収納棚が備えつけられました。

吹き抜けの窓から光を取り込みます。子供室の室内木製窓から手を伸ばして開閉できるようにドレーキップになっています。

ダイニング上の吹き抜けからの景色。2階南側の窓からの光がしっくいを照らし優しい明るさ。

ドアや引き戸で仕切らないワンルーム形式のLDK＋玄関。

センター階段の下3段はくの字型に折れている階段です。

眺望・採光が◎の１階南西に傾斜天井のリビングを配置。勾配天井は照明計画が難しいのですが、今回は間接照明が仕込まれたカーテンボックスで。

よく見ると窓ガラスに重なってステンレス製のブレース（すじかい）が。耐力壁としての機能があり、耐震等級３を達成しています。

１階北西の寝室。こちらも朝日を浴びた北アルプスの山並みがのぞめ、L字型に窓を配置してルンルンの朝を迎えます。

寝室入口（右）、クローゼット入り口（左）、エアコン冷気誘導木窓（左上）

ダイニングから玄関、リビング方向

天井も壁も建築主によるしっくいのローラー塗装仕上げです。

対面式キッチン。家電・食器収納棚は造作品。屋根付きデッキテラスにつながっており、外でモーニングコーヒーを愉しみます。

シンプルながら楽しいキッチンを演出できそうなレイアウトですね。

奥には２帖のパントリーがあり、大概のものはここに隠すことができます（笑）

無印良品の既製品ラック。

ボイラー室。エコキュートの貯湯タンク（370ﾘｯﾄﾙ）は室内置きとしました。

木製手すりがずらり並んだ２階ホール

階段のぼって左手にはワークスペースを設けました。勉強をしたり、本を読んだり、お昼寝したりと多用途で使えるスペースです。当面はランニングマシーンを置くそうです。

ワークスペースの一角に壁掛けルームエアコンが設置されています。このエアコン1台で35坪の家の冷房を賄います。

ワークススペースから手すり越しに南側をみる。自然光が天井や壁に回り込んでいます。

1階の寝室につながる足元開口。ここからエアコンの冷気を流す仕組みです。

2階には子ども部屋が2つ。勾配天井になっています。パステルカラーのパネルヒーターがよいアクセントになってます。

この家にはドアがありません。すべて引き戸です。

この木窓から吹抜けにある換気用ドレーキップ窓を開閉できます。覗き込むと玄関が眺められます。

空き屋だった祖父母の家を建て替えました。

建て方時の様子

リビング

寝室

２階

１階北面の連続窓

DIYしっくいローラー塗装の作業風景。