
秋の点検・メンテナンスに駆け回っています。
明日は長野市、えびす講煙火大会。
例年この日を境に一気に冷え込みが増してゆき冬となります。
長野市民となって30年経ちますが、いまだすぐそばで観覧したことがございません!
秋の工務店は、引き渡しに着工に、点検に、リフォームにテンテコマイなのです。
ここ一ヶ月の間に10棟ほどの定期点検に行ってきました。
昨日は安曇野市N邸に1年点検へ―

「岩原」と呼ばれる地域で、こちら着工前の写真。表面にゴロゴロと岩石がみてとれます。
常念岳のふもと、扇状地のかなり山際ですので、かつて山から土石流で岩や石が運ばれていたのだと推察します。
「烏川」なんて川も近くを流れておりまして、常念岳に多くある黒い石が多いことからカラス川と呼ばれているんだそう。山が違えば石も違う。来年こそは常念岳にトライしたいと考えています。

1年かけて地表30cmほどをほじくり返し、石をふるいにかけたのだそうです!!
「す、すごいっす」
としかコメントできませんでしたが、まさにこの土地の開拓者。
北海道の大地を日本の畑にしたのも明治からの開拓民のおかげ。
今、私たちがむしゃむしゃとポテトチップスを安定的に食することができるのも開拓民のおかげなのですぞ!

いまだほとんど薪ストーブを利用していないということで、安曇野の晴天率には驚かされます。
加えてRebornの家=高断熱のパッシブ性能に我ながら驚きます。
Nさん、関東からの移住開拓民ですが、毎日が土いじりで充実した生活を送っているとのこと、なによりです。
あっという間の1年だったと思いますが、たまには薪ストーブにあたりながらギターを思いっきり弾いてくださいね。

お次は小布施町・3年点検へ—
ブラックに塗装された板壁に、真っ赤に紅葉した庭木が映えます。
近くに樹齢数百年のケヤキの木があって、この時期は落ち葉との格闘だそう。
かつて私が小中学生のころは、この時期神社とか学校にある落ち葉をかき集めて「焼き芋大会」が年中行事として行われていましたな。
最近では近隣からのクレームを恐れ、また消防ルールの観点から「焚火は原則禁止」になってしまいましたので、落ち葉の有効活用ができず、かき集めた落ち葉はすべて可燃ごみで収集所に出すんですって。
袋代もばかになりませんし、何よりもその労力たるや・・・。
「おつかれさまです。きっとケヤキの神様が見守ってくれていますよ」
としか声を掛けられませんでしたが、”落ち葉拾い”はもはや子供たちの仕事ではなくなっていることに気づかされました。

あ~、おいしい焼き芋が食べたいなー(‘ω’)ノ

飯綱町・5年点検。
こちらもパッシブなつくりで、家の中は晴れていたのでグングン気温が上がっていました。
マイトレックACQ加圧注入した外壁でしたが、5年でこんな表情になるんですね。
屋根の下は濃い茶色に。
雨が当たるところはグレーに。面白いですね。最初はくすんだ緑色だったんですが、この先どんどんグレーになってゆき、やがては立木の樹皮のようになってゆくことでしょう。

東面はあまり雨があたらないのか、茶色です。

北面は風があたるためか、だいぶ樹皮色に近づいていました。

最後は原村・15年点検。前職のログハウス工務店で建てたポスト&ビームです。
イイ感じにかすれた色合いになっていて、木の家のアジが出てるかと感じます。

丸太に塗った、シッケンズ・セトールノバテックという塗料は秀逸で、15年経ってもまだ塗膜が残っています。
深く低い軒の影響でもありますが、腐ってはだめな要所には水切り板金がついていて、真面目な家づくりをしてたもんだと我ながら感心します。

屋根 ガルバリウム鋼板もまだまだといった感じで、再塗装は5年後か。
昔はトタン屋根は10年毎に再塗装を、なんて言っていましたが、雪ない地方であれば雪止めを「なし」としていれば、屋根の塗装塗膜は長持ちするな~と感じます。
天窓は温度差が大きいので結露します。

そこだけかな~、気になったのは。
天窓はトリプルガラスないですからね、、、。
12月もあちこちへ出向きますので、またレポートしたいと思います。
