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家庭を顧みず仕事を続けてこれたのは。

2025.09.28|施工現場の様子
塩原真貴

9月18日、義父の訃報が届いた。

お盆休みに夕食を共にしたのが最後。

囲碁とプロ野球が大好きだった父。

亡くなる前日も病院で消灯ギリギリまでTVでプロ野球をみていたそうだ。

納棺に際しては、囲碁の初段免状を添えた。

 

働きづめの私に代わって、わたしの二人の娘の父親代わりに育ててもらった。

14年前私が勤めていた工務店が倒産し、無一文から個人事業として設計事務所を開設したいと相談した際、唯一反対を唱えたのは父だった。

義母の助け舟をもらって、しぶしぶ開業を認めてくれた父は、

「まさきくん。1年目で赤字だったら潔くあきらめて、安定した職につきなさい」

眼光鋭く私に釘を刺した。

以来14年。毎年お盆休みと正月休みには必ず顔を出して食事を共にし、何度か私の仕事についても話をしたことがあったが、赤字だったか黒字だったかを尋ねられたことはなかった。

毎日のように娘の送り迎えをしてもらい、庭の木の選定も春と秋に必ず。

土日は休んだことがない父親の私に代わって公園で自転車の乗り方を娘に教えてくれたのも父。

義父母が近くにいてくれてくれたおかげで私は仕事に打ち込むことができただろうし、今のRebornもなかっただろうと思う。

葬儀にあたりもっと親孝行できればとは思いながら念仏を唱え骨を拾ったが、

地縁のないここ長野市で、身一つではじめた工務店を経営できている誇りを褒めてくれている父のやさしいまなざしも感じることができた。

 

今週からいよいよ10月。

今年の年始から「過去イチ忙しいだろう」と身構えてきた。

加盟団体である新住協の全国総会@長野市を皮切りに、新築・リノベ住宅5棟を概ね完成させ、新たにスタートする物件、リフォーム、OB宅点検、きのこ狩りや登山も計画している。

11月は完成見学会のラッシュで、11/8-9の長野市稲田を皮切りに長野市高田、軽井沢町追分と、毎週のように開催予定。

悲しみに暮れている時ではない。

自身が関わっている物件の進捗を確実に前にすすめ、これからもきちんとした住環境を提供しつづけてゆくことが、父への供養となると信じている。

葬儀の前日、自邸の庭木剪定を初めてやってみた。

まだまだ、父のようにうまく樹形を整えることができない。

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