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断熱・気密の未熟はネンネンコロリ!?

2024.01.20|住まいの性能
塩原真貴

完成見学会@小諸市の初日が終了!

悪天候の中お越し下さった皆様、ありがとうございました。

少しでも参考になったのであれば幸いです。

わたくし塩原は松本市におりまして、OB宅の1年点検&取材立ち合いでした。

もうカミユキ?

湿ったボタ雪が時間を追うごとに降り注ぎましてご覧の通りです。

すんません、雪男で・・・。

昨年1月にお引き渡しをした時間を数か月前のように感じ、新年1月も下旬を迎えようとしており、

さりとて1年ぶりに見るお嬢さんたちは確実に成長し、「あっ!シヲハラさんいたっ!」とお声がけいただくようになっておりました。この間まで赤ん坊だったんですがね・・・汗

先週のブログでは能登半島地震の報道から、自戒を込めた耐震に関するキツイ一言を投げかけましたが、今回は断熱について。

昨年暮れあたりから今月にかけて、知り合いの親など訃報が続いており、地震もコワいが住宅の寒さ・ヒートショックもコワいぞという話。

Rebornブログの愛読者の皆さんにはもはや説明する必要はなかろうと思いますが、住宅内での温度差が血圧の大きな変動や心臓への過大な負担となってプッツンバッタンするという総称ヒートショック。

高断熱で室内全域で1,2℃くらいしか温度差がない家に暮らしている人がいる一方、日本のほとんどの方が室内に20℃以上も温度差がある住宅に暮らしています。

41℃のお湯に浸かって体を温めたはいいけれど、脱衣室は0℃だったんでは普通の人ならひっくり返ります。

ただ断熱材は熱を発するわけではありません。

熱の伝えにくくする、正しくは熱の移動を遅らせる素材がダンネツザイです。

Rebornではピンクのグラスウール(高性能グラスウール16kg/㎥品)+防湿気密シートを全面後貼りを主としています。サッシは樹脂サッシでトリプルガラス入り。

断熱材で家の中の熱を逃げにくくして、スキマ風がないようにし、この空間の中にぬるくてもよいので熱を発生させるものを置いておくと確実に室内気温は上がります。

床壁天井すべての面をきちんとやれば、いわゆる高断熱高気密に。難しい話ではありません。

ではいったいなぜこうした作り方が普及しないのか?

隙間があるほうが家が長持ちするから?

作業が面倒だから?

工期が延びるから?

職人不足だから?

現場で働く職人が理解できないから?

 

知らないから?

¥高いから?

そこそこでいいから?

キリがないから?

このくらいでいいって言われたから?

 

地震の話でも明らかになったように、国の基準は最低の基準です。

耐震の場合は最低の基準を設けて、それよりも弱いものはつくらせまいと制限をかけていますが、

断熱の場合は最低基準を守る義務もありません(2025年からは義務化されます)。

最低基準ではあってもきちんと隙間なく断熱材を施工すればけっこう冬暖かいことも実は分かっています。

ただしエネルギーは莫大。熱の移動は半端なく、全館暖房すれば家計が破綻します。

その結果、やっぱり暖房する部屋としない部屋と使い分けをする。

さすれば室内の部屋間で温度差が生まれ、冒頭のプッツン・バッタン、最悪はポックリです。

ボックリならまだよいのかもしれません。

問題はバッタンでそのあと体が不自由になったり、介護が必要となった場合です。

PPK(ピンピンコロリ)は長寿ナンバーワン・信州発の言葉だと聞いたことがありますが、

人間だれしも常に年齢を重ねています。老齢になれば室内で過ごす時間も増えましょうから、自分のために、伴侶のために、子供のために、世の中のために、ぜひこんなに情報が出ているのですからきちんと高断熱高気密の住宅で、かつ耐震性が基準以上の家に整備してほしいと願っています。

はっきりと言っときます。

高断熱高気密住宅にするなら必ず全館暖房を。

そして全館暖房するならその光熱費を抑えるためにHEATG2グレード(断熱等級6)以上に。

1年点検を兼ねて弊社ホームページ中、「暮らしのことば」の取材を行いましたが、室内はまんべんなく20℃±1℃。

暑くも寒くもなく、非常に安定した室内環境でした。

 

前職工務店が得意としていたポスト&ビーム工法の住宅。Ua値は0.45前後。

前職工務店が得意としていたポスト&ビーム工法の住宅。Ua値は0.45前後。

ところで塩原はいったいつから高断熱高気密住宅をつくっているのか?

こんなにエラそうにあーだこーだ言ってますが、実は2002年佐久市に建つ私の兄の家から実践しています。

前年の2001年に新住協の存在を知り、室蘭工大・鎌田教授の啓蒙セミナー@松本市を聞いて即入会。

ほどなく断熱材メーカーのパラマウント硝子工業の鹿又さん(元気してるかやぁ?)の紹介で信越ビーアイビー社の小林社長と会うことに。

「塩原に影響を与えた人物10人」のうちの一人なのであります。

そんな小林社長が、プロ向け(?)複数のセミナーを開催することに。

信じる者は必ず安価に、暮らす人に温度も家計もやさしい住宅を提供できます。

数々のハウスメーカーや建築士を敵に回すようなドぎついタイトルですが、かんかんがくがく問答に参入してみたいと思います。拡散希望!(宗教ではありません)

さらに2/15には鎌田先生が来長。

こちらもプロ向けか。いやプロ施主向けか?

【極秘情報】ありがちな話ですが、小林社長と鎌田先生、お互いの仲良し度は最悪です・・・。(当然お知り合い)

その間に挟まれている私らは・・・。話はここまでっ!

 

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