山々はすっかり冠雪し、時折小雪が舞う季節となりました。
去年の今時期は何をしていたのか?
2022年のダイヤリーを見返してみるのも悪くない。
時の速さにびっくりするというよりは、1年がいかに短いことかと認識せざるをえない。
「一年の計は元旦にあり」とは思えません。
11~12月あたりに来年やることをきっちり決めておかないと、どうやらできそうもないことも分かっていますが、
電話いっぽん、メール一通の日々に明け暮れ、右往左往する12月のわたくしです。
さて、来週12/9-10で開催される長野市安茂里の新築住宅がついに完成しました。
足場が外されその全貌があらわになりました。
しっくい左官はグレー色です。(正確にはグレージュという色名で販売されている左官材です)
4.5寸勾配の切妻屋根の総2階建てのボックスに、1.5寸=ゆる~い勾配屋根のポーチを併せ持つ平屋棟(下屋~げや、といいます)が合体しています。
47坪の敷地に駐車スペース3台分を確保したのでこれでめいいっぱい。
第一種低層住居専用地域なので、最大建蔽率50%の制限がありますが、2方向に道路があるため角地+10%が適用され60%に。最終的に54%でおさめることができました。
延床面積は35.25坪(116.8㎡)ですが屋外で屋根があるスペースで+2坪加算。
許認可上は延床面積=37.25坪です。
最大の特徴はUa=0.22(G3グレード)の断熱性能だといいたいところですが、
今回の目玉は外観デザインを含めた「間取り」にあるのではないでしょうか。
ちょっと一般お方には分かりずらいと思うのですが、まずは建物の形を決めて次に柱や梁の構造を計画。
そのあとに間取りを検討するといういわゆる飯塚流のプランニングです。
加えて「窓はひと固まりにみせる」を素直に実践。
建築関係のお仕事についている建築主に、ファーストプランでご理解いただきそのまま採用されました。
※飯塚豊さんのブログ・コラム、建築が好きな方は特に定期的にチェックしてくださいね。とても深イイ記事ばかりです。2021年の記事にReborn塩原のこともちょっとだけ出てきますよぉー(第一回設計塾に参加していました)
このお宅、随所に建築士・塩原(ワタシデスガ・・・)の経験や考え方を盛り込んでおり、Rebornの現在地をご覧いただける入魂の一棟に仕上がっております。
また、「この大工さんがいなかったら今のRebornはない」
と言い切れる北村棟梁の技量も最大に生かされているのではないかとも感じています。
すでにおつきあいは25年以上にもなり、私にとっては建築意図を最も理解してくれる職人さんです。
工務店による家づくりは職人あってのものだとつくづく思います。
いまお付き合いいただいているRebornの職人の大半は、かれこれ20年以上家づくりの喜びも悲しみも共にしてきました。
私が独立する前に勤務していた前職工務店が倒産し、多大なる損害や迷惑をかけてしまったことは事実ですが、
2011年に設計事務所として独立開業し、恥をしのんでまた仕事をお願いするに至った面々ばかりです。
設計をするのはだれでもできますが、それを形にするのはひとりひとりの職人の手仕事であり、彼らの家づくりへの情熱・想いであると思います。
施主の喜ぶ顔を思い描きながら仕事ができるか、約束を守れるか、
それが私なりの「いっしょに仕事ができる職人」をみる判断材料になっています。
お金のため、損か得かで仕事をする人は必然的に去ってゆきます。
そういう人たちが集まって一棟つくる、それが工務店の家づくり。
そこに建築主も巻き込んでしまう。
そんな工務店があってもいいんじゃないか。
12/9-10、ここで会いましょう(‘ω’)ノ
※見学会ご予約はこちら(残り枠わずか!)