久しぶりの完成見学会。
先の金曜日から予約を開始しております。
すでにご予約いただきました方々、誠にありがとうございます。
設計者として、現場監理者として、皆さんにご意見をいただく貴重な機会。
ぜひ多くの方にごらんいただきたいのですが、相変わらずこのような状況なので、2日間で12組を予定。
みなさんのまなざしや表情を見ているのが、わたくしけっこう好きなのです(*´ω`*)
先週ついに足場が撤去され、明日からデッキや造作家具据付など、いよいよ最終仕上げ。
秋雨前線、台風など天候が不安定な季節ではありますが、無事完成することを願ってやみません。
他のハウスメーカーさんや工務店さんはどうか知りませんが、私どもRebornでは建築主の方とかなり距離感が近い状態で、1棟1棟、必死につくっているのが実情です。
優雅に湖面を泳ぐ水鳥のように、上半身は優雅に、下半身はマッハで足をこぎ続けていることをここで白状します。
溺れないように、スマートに。
さも当たり前に完成してゆく新築住宅ですが、そこに至る建築主にストーリーがあるように、
私を含めそこに携わる人々にも、各々生けるものとしてのストーリーがあります。
オーケストラがそうであるように、野球チームがそうであるように、
各パートの一人一人が体調や気分や、予定があり、家族があり。
できるだけ気持ちよくこの仕事に携わってもらうのが私の役割なのですが、この業界に飛び込んで25年、
いまだパーフェクトな試合運びができずにもがいているのです
この土地を最初に見に来たのは昨年6月のこと。
建物を解体し、更地で世に住宅用地として販売されていました。
4月あたりから土地探しをお手伝いしていたMさんからの連絡を受け、他の人にとられないため、
買うか買わないかの判断には、とにかくその目で確かめる、迅速な行動が必要です。
車を止めるとすかさず近所を見渡します。
ちょうど道を挟んだお向いさんがたばこを一服つけていたので早速ヒアリング。(笑)
いつ解体されたのか?
いつから売りにでているのか?
どんな人が暮らしていたのかなど。
実はこの時から家の構想はとっくに始まっています。
当然ここに来る前には登記情報は取得済み。グーグルストリートビューも大変助かります。
往路の道中でも運転しながらぼんやりとしたイメージをあたためてあります。
当然周辺環境もチェック。特に道路の状況や人通り・車通りを観察。
NHK「プラタモリ」のタモさんになり切って、地形がどんなだとか、1000年前はどんな風景が広がっていたのかなど。
年を重ねて、ブラタモリを観て、そういうことにも興味が湧いてきたら設計がとっても楽しくなりました。
最近幅を利かせつつあるAIに頼ってゆく設計手法は楽ができますが、計画・設計することの愉しみを人間から奪ってしまうのではないか。
Mさんからは資金的な問題もあるので規格PLANで、と聞いていました。
はい、そうですね、と答えたものの、そのまま土地も見ずに、四角四面に規格PLANをこの土地に置くのは面白くもなんともない。
アレンジは当然必要だと思っています。
雪のなかで行われた地鎮祭は2/20。
あれから約7か月。季節は冬から春、春から夏、夏から秋へと移り変わり、何もなかった更地に、
たくさんの職人たちが、私めの描いた図面を基に、コツコツつくってくれたこの家を愛せずにいられるでしょうか。
建築主のMさんご一家もとてもよく頑張りました^^
仕事で普段からやっていることとはいえ、断熱工事や冷暖房工事、本職ではない塗装やら作り付け家具の加工・組立やら、この家の30%程は自らがつくったと言ってよいと思います。
家づくりを通じて、家族が仲良しになり、夢を膨らませ、お互いのことが良く分かる。
そんな人生のストーリーの大事な一場面になったのではないでしょうか。
予約枠はあと2コマ残っています。
何を思って50歳になるMさんがこの家をつくったのか?
家は当然つくりましたが、目には見えませんがなにか偉大なものをこしらえた感が、わたしにはあります。(塩原)
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