「住居も一緒に失ったら生きてけないよ!何とか居させてもらえないか」
人員削減で会社から“派遣切り”を告げられたCさん(40代)は、命乞いするように訴えてかけて来ました。
マンションは法人社宅契約でしたが、雇用契約が無くなると同時に部屋も解約となります。
…とはいえ、困り顔のCさんに「早く出てってください」と言うのも酷な話。
大家さんと協議した結果、条件付きで個人契約へ切り替えOKにして、引き続き住めるよう配慮しました。
・賃貸保証会社を付けること
・家賃滞納は絶対しないこと
保証会社の入居審査は問題なく通過。
契約の手数料は割り引いてあげました。
「大家さんにも感謝したい。新しい仕事を探して頑張るから」
そう言って再出発したCさんでしたが…
約1年後、マンションから突如姿を消してしまいます。
家財をそっくり残したまま、ドロンと。
家賃も3カ月滞納。
厳密に言うと、保証会社が立て替えてくれるので、保証会社がCさんから滞納分を回収する必要があります。
保証会社のオフィスは東京にあるため、Cさんの部屋の様子を見てくるのは私の役割でした。
大家さんにも状況を逐一報告。これも大事な管理業務です。
Cさんに電話が通じないので手紙をポスティング ⇒ 電気・水道・ガスが止められているのを確認 ⇒ 玄関ドアの蝶番にセロテープを貼る ⇒ 日を置いて繰り返し訪問し、セロテープが破れていないか(出入りの有無)、異臭は出てないかを確認…
やはり出入りが無いようなので、管理キーで入室することに。
上述した通り、Cさんはドロンしているので、室内で亡くなっていた!という最悪の事態は免れました。
ですが、入室するときは本当に緊張しました。
電気が止まっていますし、入室に立ち会う保証会社の担当者Xの長野到着が夕方になり、真っ暗だったからです。
(余談:スーツ姿に黒い革手袋をはめて車を運転してきたXは、まるでゴルゴ13みたいでした…)
「Cさん入りますよ〜」「Cさんいらっしゃいますか〜」と一応声をかけながら、室内を懐中電灯で照らしていきます。
ユニットバスや押入れを開ける瞬間は、もう心臓バクバク。
極めつけで怖かったのは、壁にライトを当てると、呪文のような文字が書かれた護符(?)がいくつも貼られていた事です。
ひぇぇ…!ここは何かの結界なのか?
Cさんの残置物は保証会社が片付けてくれました。
物置には大量の家電類が押し込まれており、不用品回収の仕事でもしていた風。
結局、XがCさんの実家を手がかりに追跡して行ったところ、他県で消息が掴め、解約の手続きが踏めたそうです。
保証会社が滞納分や原状回復費などを回収できたのか私は知りませんが…
それにしても、Cさんの無責任さにはガッカリです。
職を失って大変だろうと、大家さんも色々と心配してくれたのに全て放ったらかして逃げるとは。
早い段階で私に相談してくれれば、もっと家賃の安い部屋へ移動を提案する事もできたのに。
「ワケあり客の哀願は要注意!」
私の教訓であります。
今回の保証会社の対応はありがたかったです。
しかし、この後…
別案件で、Xの不手際によって苦しめられる事になるとは、夢にも思っていませんでした。
それはまた次回に。
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