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高断熱リフォーム~着々と

2012.09.22|リフォーム・リノベーション
塩原真貴

秋分の日、おみこしを担ぐ子供たちのわっしょい掛け声と、笛の音を聞きながらの書き込みです。

小川村で工事が行われている、築40年の高断熱省エネリフォームも、おおよそ1/3まで進捗しました。

佳境はこれからですが、この段階がとても重要です。

いずれリフォームを考えている方は、よ~く見ておいてください。一般的な”みてくれ”リフォームとは全く異なります。

前回、床に断熱材を充填しましたが、構造用合板=粗床(あらゆか)を貼りました。

これで作業性がぐんと良くなります。

数日後に、こことは別の部屋の解体作業に取り掛かりますので、荷物を移動しました。ブ

ルーシートを被せてあります。

次の解体場所はこの部屋です。荷物を移動しました。

この部屋は昭和50年代に増築をした部分です。

4面ある壁面のうち、3面が外気にさらされています。

また平屋(2階がない)なので、部屋をサイコロと見立てると、6面あるうち5面が外気にさらされているという、非常に苛酷な環境にあります。

一方では、この部屋、南東に位置しているため、採光の面で、最も条件がいいともいえます。

早速解体が始まりました。

畳を剥ぎ取り、天井材を落とします。

天井・壁共にパーティクルボード基材にプリントシートが貼ってあるものでした。

奥の床の間は、お施主様いわく、「大工さんに勝手につくられちゃった」らしい。

袋入りの断熱材が壁や天井に入っていましたが、床下からの空気がこの壁を通っていたらしく、黒く変色していたり、ネズミのフンが大量に断熱材のなかに残っていました。

また、増築前にはこの断熱材箇所は引き戸になっていたらしく、鴨居より上は土壁でした。

翌日、この部屋は、こんなすっきり状態になっていました。

このように懐のせまい天井裏は、なかなか断熱リフォーム作業が出来ないので、やはり天井を一度はぎ取る必要があります。

ここまで戻らなければ、きちんとした断熱工事は出来ません。

一方屋根の上では、薪ストーブ用の煙突の形が出来ていました。

この屋根は瓦もどきの金属製ですが、その下には、旧来からの屋根もあり、重ね葺きしてありました。

屋根勾配が2寸と、とても緩いので、丸い筒の煙突では漏水の危険もあるので、あえて角型の立ち上がりをつくり、その上に筒状煙突を取り付ける予定です。

この工事の計画時に構造計算を行いました。

やはり南面に壁が不足していて、全体のバランスが悪く、このあたりが大地震時は危険区域です。

一部柱を追加したり、壁を増設するなどの耐震補強を同時に施してゆきます。 

外壁にも高性能グラスウールを充填しています。

床下から壁の中に空気の通り道がないこと、これが非常に大切です。

煙突部分、2階から天井方向を見ると、このようになりました。

煙突が通る部分は、不燃材である石膏ボード12.5㎜厚を貼ってあります。

この狭い所を、大工さん、頑張って貼ってくれました。        

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