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棟梁制度

2017.02.02|手仕事
塩原真貴

帰国後すぐに地鎮祭がありました。

こーゆーのはドイツにはないのだろうな、 などとドイツかぶれ的な考えを持ち出し、 「ふっふっふ(‘ω’)ノ、ジャポンにはこーゆーもう千年以上も続いているしきたりがあるのだよドイツくん!」 パチンパチンして参りました。

建築主の幸せを願う点では、日本も負けてはいません!!

ゼロエネ住宅建築の幕開けです!!

ドイツの建築家が日本の現場を訪れて感動したこと、 それは大工さんの非常に精度の高い木組みだったそうです。

ドイツは職人に対する社会の見方が相当に高いもので、日本でいうところの弁護士や医師のような感じなのでしょうか、 「マイスター」と呼ばれ、非常に高度な知識と経験を積んだマイスターは、給料も待遇も相当にいいそうです。

そういえばオーストリアでは林業に携わる職業の人は、マイスター同様、社会的に非常に地位が高いと聞いたことがあります。

経験だけでなく、細部にまでこだわった徹底した研究や日常の学習がその背景にあるのだと思うのですが、日本とはちょっと違いますね。

木造在来工法はすでに平安時代には今と変わらない形に整えられています。伝統的というか、すでに相当洗練されているというべきか、日本の大工は世界が認めるマイスターともいえそうです。

外は氷点下ですが、断熱工事が終わった現場は10℃くらいはあるでしょうか。

人や工具、照明、そして太陽の光によって、温度差ができています。

温度差 それをつくることこそが断熱材の役割りといってよいでしょう。

そういえばドイツのパッシブハウスの開口率(外壁全体に対する窓面積の割合)は多くて15%だそうです。

私も含めて、日本の家は20%前後になることが多く、日射が豊富な日本ならではといえそうです。

日射があれば窓(ガラス)は大きければ大きいほどいいのですが、曇り・雨・雪の日や夜~朝、太陽光がないときどうするか?

通常はカーテンを閉めて冷気を抑えるのですが、もう一歩進んだ「閉じる機能」を持たせたいと考えています。

確かにドイツで見学した家や展示場、ホテルの客室、 どこも「木工事の仕上げ」は雑に感じました。

巾木の納め、階段、窓枠・・・etc.

どれも日本だったらクレームになりかねない荒っぽい取付方でした。

その代り断熱材の厚さは半端なし!

サッシはすごい性能のもの!

メリハリをつけているのだともいえるかもしれませんが、目の肥えた日本人には「こんなんでいいのぉ~?」となるわけです。 

伝統的なしきたりや、千年以上も前からある工法をこれまで受け継いできた木造在来工法による家づくり。

尺、寸、いろはにほへと、棟梁、親方、カネ、ミズ。

一般的でない、建築現場でないとほとんど使わない言葉を、ここでは連発してみな使っています。

そしてこれからも、きっと無くなることはないでしょう。

日本の大工マイスター、棟梁制度が復活するのも時間の問題だと思っています。 建築士の地位はなかなかあがらないかな(´・ω・`)  

2017.2.3 Reborn塩原(毒度3)    

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