戦国の大大名、武田信玄の地、甲斐・甲府市にやって参りました^^ 信州松代・真田の地からいざ出陣! 9/10は、待望の地鎮祭でした。
もうずいぶん前ですが、初めてこの地を下見をした際の写真。
なんと、現場から富士山が見えます!!
いよいよ具体的な設計に入る段階となって、現地調査をしたわけですが、 塩原のテンションはどんどん高まってゆきました。
陽当たり、眺望ともに良好な地で、日射量も多い。
こりゃパッシブハウスでしょ♪ (ドイツ・パッシブハウス【以下P.H.】の定義は、暖房用消費エネルギー=床面積1㎡あたり15kw以下、など。) ということでプランニングをスタート。
もちろんキューワン住宅です。
ファーストプランから太陽熱利用をプレゼン。
どちらかというとどこにでもあるような切り妻屋根でおとなし目の外観。
しかし、南面に大きな窓を配置しました。
北・東・西面は最低限の窓とし、外皮断熱性能はUa=0.27 Q値=1.08
C値=0.2cm/㎡をクリアすれば、確実にP.H.になるであろうスペックとしました。
この段階では第3種換気&ヒートポンプ温水暖房の採用で、暖房負荷=7.6kw/㎡。
うわ~、すごいすごい^^
すでにP.H.レベルではないか!
Q値1.08×延床面積128.36㎡=総熱損失139W
しかし、日射取得がなんと213Wもあるぞ!
・・・・
その後も断熱性能や自然エネ利用についての検討は続いてゆきました。
電気=ヒートポンプによる暖房がよいのか悪いのか?
日射取得と熱損失のバランスをQPEXで確認。
第1種熱交換型換気扇にまつわるエトセトラ。
最終的にこのようなQPEX計算結果になりました。 マニアックな人はじっくりご覧ください。
あまり普段は意識しない数値であろう日射取得熱がQPEXでは算出されます。
この数字が恐ろしいことを巻き起こします。
スポーツでいうところのダークホース的存在です。
窓を大きくすると熱損失は原則大きくなり、Q値やUa値は悪くなりますが、消費エネルギーは減る、 という不可解なことが起きる場合があります。
それこそが日射のしわざです。ぼくらが直感的に知る、縁側のひなたぼっこ状態を数値化しているともいえます。
その後電気式ヒートポンプ温水暖房はパス。太陽熱集熱器+補助灯油ボイラーでの暖房方式としました。
換気はメンテナンスがそうそうできないだろう、ということで第三種換気を採用。
結果、15.5kw/㎡(暖房)というところで落ち着きました。
初期のプランニングでは玄関の位置が問題になりました。
LDKを1階南にずらっと並べたかったし、玄関までのポーチを長くとっています。
1st.PLANは北東の鬼門の方角に玄関を配置しました。
家相的には良くないことも伝え、Yさんに判断を仰ぎました。
鬼門、裏鬼門はたいていの方は気にします。
結果玄関は南東に。
③回目のプランとして提出したこの外観プランが基本的骨格として誕生しました。
太陽熱集熱器は、通常給湯用として計画されるのですが、冬の温水暖房用として積極的に使用する方針に。
冬の太陽高度は30~40°になるため、集熱装置も直立に近い角度まで起こしています。
バルコニーの手すり壁と関連させ、外観上違和感がないよう配慮した外観デザインとしました。
なんか、あんまり変わっていないように見えるかもですが、 最終的にはこれ。
リボーンでは初めてとなる省令準耐火構造に挑みます。
そのため軒裏に板を張れません。
代わりに火災保険がめっぽう安くなるという特典があります。
この話はいずれこのブログで。
快晴に恵まれたこの日、出席者全員で頭を垂れました。
土地を清め、鎮め、供物を捧げ、Yさまの家が無事完成することを神に祈り、 工事の安全祈願を願いました。
完成は来年の4月上旬。 今現在私が断熱職人として持っている全ての引出しを開けて、全霊を以て取り組みたいと思います。
2017.9.12 Reborn塩原
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