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Q1.0住宅@千曲市内川

2018.10.18|Q1.0住宅
塩原真貴

本日無事に完了検査に合格いたしました千曲市S様邸。

Reborn(設計)×坂田木材(施工)

伊礼ファンの建築主Sさんの導きにより、新しいモデルをつくり出せたのではないのかと感じています。

木造住宅建築に携わるひとは一度は見聞きしたことがある伊礼さん。

最近は高断熱にも取り組んでいるそうで、気密スカスカの木製建具も、その綿密ディティールで上手に処理している様子が建築本から伝わってきます。

グラスウールによる外壁付加断熱。

某〇コーポレーションさんに似た色使い。

天井高を抑え、建物全体が低いプロポーション。

グレー色の塗り壁、南面に大きく開いた開口部は樹脂サッシ。

無垢の木を破風、軒裏に配しながらしっとりとした風貌でまとめています。

1階LDKの天井高さは2300㎜に抑え、2階は2200㎜。

世の中一般は2400㎜なのですが、白い天井だとまったく違和感がありません。

私個人的にはそう感じました。ちなみにRebornの事務所の天井高さは2250㎜です^^

材木屋さんらしく、よだれが出るほどのいい材料があちこちに使われています。

やっぱ本物素材の力はすごいっすね。

2階にはズバーンと抜けた大きな窓を持つ部屋があります。

天井高さは2200㎜ですが、無垢の木天井なので初めてのひとは若干低く感じるようで、 完了検査の検査員さんに、「お?ここは天井ちょっとおさえたな」と。

わたしにとってはあの窓辺が、この家の一等地だと感じます。

天気のいい小春日和の午後、その窓台に座ってぼんやり遠くを眺めつつ司馬遼太郎を読み進めたい・・・。

住宅密集地ではありますが、ズバッと抜ける窓がもう一つあります。

階段踊り場にある真四角に近いよこ滑り出し窓。

西に面しているので、夏はすだれなど日除けが必須となりますが、 朝ここ階段を降りるときに、Sさんが少しでも気持ちが上向きになればいいナー^^

坂田木材さんは標準で窓を引っ込めない納まり。全窓出窓チックです。  

ズバッと抜ける西の窓がある西面はこんな感じ。

目地ナシ大きなヌリ壁と切妻屋根。

あ、そういえば忘れていました。この家実は太陽光発電パネル乗ってます。

切妻屋根なのにゼロエネ。それって実はけっこースゴイことなんですぜ、おとっつあん(笑)

玄関ポーチは洗い出し。大磯の1分粒。

本来こうした階段の出隅(ですみ)と呼ばれる角の部分は洗い出しにせず、モルタル金コテとするそうですが、 ある意味手間を端折って、このように洗い出しで「くるむ」のだ。そう左官屋さんが教えてくれました。

洗い出し仕上げって知ってそうで皆さん知らないみたい。

実は私もよく知らない・・・汗

部分的ではありますが動画撮ってきましたのでぜひご覧ください。

2018.10.18 Reborn塩原

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