なつかしい佇まいが残る木造平屋建て住宅のインスペクション。
木製サッシに一枚ガラス。
登記簿によると昭和43年新築ですから御年50歳。
半世紀経っているとはいえ、丁寧につくられた木造建築というのはちゃんと残るんですね^^
イイモノを診させていただきました^^
南面は開口部だらけではありますが、南庭の家庭菜園とつながり、洗濯物干し場としても機能的に使われてきました。
いわゆる真壁(しんかべ)と呼びますが、外部に柱や土台、梁の側面をあらわしにするつくり。
地震の横揺れに抵抗する筋交いも外観に意匠としてみせ、外壁はツートンのしっくい左官仕上げ。
この時代にしては基礎が高く、土台の腐食もありません。
いたるところにつくり手の丁寧さが感じられ、内申点は申し分ありません(笑)
平屋の共同住宅として、同じ間取りの住戸が2棟(長屋形式でミラーリング状態)連続しています。
いったいこれまで何組のご家族が、この家で暮らしてきたのでしょうか。
障子から差し込む光。 使い古され風化が始まっている畳。
あちこちが剥がれた繊維壁。
これぞまさに昭和の風景そのものではあるまいか。
「こういう風ではなかなか借り手がつかない」 というご相談からのインスペクションで、若い人が長く暮らすことができ、冬あたたかく、手のかからない住戸にしてほしい、そんなご意向にこたえるべく。
この時代流行っていたセメント瓦はシンプルな切妻屋根で、ズレや割れはありません。
しかし、表面は風化が始まっており、この先メンテナンスなしで30年耐えられるのか?
過去に何度も塗装を繰り返してきたそうですが、予算が許せばディプロマットに葺き替えたいところではあります。
大家さんの身になって考えると、とにかく維持管理がかかるようなものは避けたい。
でもそういったものは得てして高い。家賃大幅にあげちゃう?
だがしかし、 出たり入ったりではなく、できるだけ長く入居してもらうには、家賃もできるだけ抑えたい。
大家さんの頭の中は、様々な思惑が頭のなかをぐるぐるしており、結局はそろばん勘定もせざるを得ず、 かといって初期投資を抑えればなかなか入居者が決まらない・・・。
そんな事情、こちらとしてもよく分かります。
とにかく、貸主も借主もウィンウィンになるところを目指して計画を練るべく、 今日のところは床下に潜るほかはないのです^^
やっぱり床下点検口がなかったので、畳の下の板をめくって失礼します!
ひょっとしてこの家を修繕するだけの埋蔵金が眠っていまいかと毎回緊張するのですが、
残念・・・今回は、軟式ボール×1でした。
でもよ~く考えてみると、「なぜボールが・・・?」
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