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狂気のシロモノ。

2019.07.18|Q1.0住宅
塩原真貴

大変な放火事件が起きました。残念です。

身勝手にもほどがある! 人間(他人)は何を考えているか分かりません。

狂気的な考え、発想は誰しもが持つものだとは思いますが、 それを行動に起こしたとき、猟奇的となり暴走となります。

いったい狂気はどこから来るのでしょうか。

憎しみ?悲しみ?怒り?

最初は些細なきっかけだったのかもしれません。

狂気的な思いを上向きの方に使える、そんな自分でありたいと思います。

さて、松本市での新築現場。

仕上げ工事が始まり、一気に現場から家になってゆきます。

今回も外壁は軽量モルタル下地にしっくい左官仕上げ。

内壁は、これまた定番のしっくいローラー塗装、と思いきや、 今回は久しぶりに西洋しっくい左官仕上げD.I.Y.に。

1部屋だけ施工指導を兼ねてしっくいをローラーで塗装したんですが、 数日経って「やっぱコテで左官仕上げにしたい」というリクエスト。

引き留めようとする奥さん。 耳を貸さないご主人(笑)

でもなんやかんや言いながら、けっこう上手なコテさばきの奥様。

後悔しないためにも、調湿・消臭効果絶大のしっくい左官を塗り切ってちょーだい!

ちなみにローラー塗装は2回塗りが標準ですが、左官は1回塗り。

塗り厚は塗装0.3㎜に対し、左官2㎜。

時間的、耐力的には塗装よりも左官の方が2~3倍かかると思います。

それでも仕上がったその表情は何とも言えずいいもので、味わいがあります。

いっぽうでメイスンリヒーターの耐火煉瓦積みも始まりました。

お馴染みマキメンこと、薪ストーブメンテナンスの小野沢さんです。

今回はスーパーサブのKさんが名古屋より応援(修行?)で。

Kさんの本職は造園業だそうですが、薪ストーブ事業もやっているそうで、7年ぶりの再会か。

メイスンリヒーターは2重にレンガを積むのですが、これが1重目。”コア”と呼んでいるようです。

聞けばここからそう遠くない浅間温泉のシェアハウスに宿泊しているそうで、温泉付きで素泊まり2千円。 「

にっ、ニシェンエン!?」 長野から通うのバカらしくなってきます。

今回のメイスンリヒーターには、背面にオーブンも備えています。

そうダイニングキッチンのすぐそばに鎮座。

そしてキッチンの脇には階段下を利用した、床下冷気利用の天然冷蔵庫。

床断熱ですが室内に凸部を設け、断熱も凸ります。

そこに樹脂サッシ=ドレーキップ窓を取付。

夏はなかなかに涼しく、野菜などの鮮度を保ち(15~16℃くらい)、 冬は電気代のかからないチルド的な野菜・果物保管庫になるという優れもの。

しかしながら本当のワケは、メイスンリヒーターへの給気経路となっているのです。

 IMG_3261IMG_3262

 

 

果たして吉とでるか、凶とでるか?

こいつも、メイスンリヒーターも狂気的な発想から生まれたシロモノではないか。新・シロモノ!!

2019.7.18 塩原

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