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安曇野市Aさま邸 10年点検・再塗装

2012.06.11

今日は貴重な梅雨の中休み。長野県も27~28℃までいきましたねぇ。でも爽やかな風があって、大変に気持ちのいい「現場びより」でした。朝より安曇野市のAさま邸へ直行。築後11年ですが、10年点検&リフレッシュという訳で、先日足場を掛けて屋根と外部木部の再塗装をしています。塗装工事もほぼ終了しましたので、家の中・外をくまなく点検します。 室内は大きな吹き抜けリビングで、ログで組んだ筋違が大胆に使われています。もちろん薪ストーブ。 ドアや引き戸、折り戸などの建具をチェックしてゆきます。このような建物はポストアンドビームと呼ばれ、厳密にはログハウスではなく、木造軸組み工法です。築後3年ほどは、丸太のねじれや乾燥収縮によって建具廻りにメンテナンスが必要ですが、築後5年以降ともなると、ほとんどフリーメンテナンスになります。ただ、外部の再塗装は必要になってきます。これはどんな建物でも必要ですが。     あ、それと薪ストーブもメンテナンスが必要ですね。本体もそうですが、特に煙突ですね。必ず乾いた薪を使いましょう。湿った薪を使い続け、煙突内の掃除を怠ると、煙突の中でたまったタールが発火します。夏の間、当然薪ストーブは使いませんが、立派なインテリアになっていますね。         もうすぐ夏至ですが、軒が深いので、直射日光は室内に入りません。 吹き抜けの照明器具には、電球の取り替えに便利な、電動昇降機がつけてあります。若いうちは脚立などで切れた電球の取り替えもできるでしょうが、高齢になった場合のことを考えると、少々高めですがつけておいた方がよいアイテムでしょう。       屋根裏です。8寸勾配の屋根のため大空間です。ロックウール100mmが敷き詰められています。欲を言えばあと100㎜は追加したいところです。今日は天気が良かったので、午前中とはいえ、サウナ状態で体感的には40℃くらいです。     その後、床下へ。シロアリ被害の有無や設備配管の漏水有無をチェックします。幸いノープロブレムでした。 また、キソパッキン工法で床下もドライ。カビなどまったくなし。       ユニットバスの下です。今でこそユニットバスの床下は、室内空間として床下空間とは基礎壁+断熱材で区画されていますが、当時はユニットバス直下の基礎断熱は例外でした。つまりユニットバスの底が外部空間である床下とつながっているのです。当然、浴槽や洗い場の床は冷える・・・。Aさんもユニットバスが寒い・・・ということを言われましたので、スタイロフォームによる断熱工事を提案しました。   昼過ぎから曇ってきました。でも塗装工事は終わっています。あ~梅雨に間に合ってよかったー。         玄関まわりの壁はお馴染みの「山宗・カルチャードストーン」。10年経っても、何ら変わりません。 北側に面しているため、木製のドアも傷みはあまり見られません。           こちらも定番の米杉(ウエスタンレッドシーダー)のざらざら板です。いい味わいが出ています。塗料の吸いが良いので、これもノープロブレムです。         外部の丸太柱としっくい壁の接点は、場所にもよりますが3~10㎜ほどの隙間ができています。新築当時は当然なかったものですが、丸太の乾燥収縮やねじれと共に発生します。この隙間から雨水が入って、室内に出てくるような作りにはなっていませんが、虫が入り込んだり、美観上のこともあるのでシリコンコーキングで埋めます。 また、丸太の梁に腐れがないか、左官の壁に浮きがないかも、入念に調べます。     コーキング充填完了です。今回は約6本使用しました。コーキングガンで隙間を埋めたのち、ひとさし指で必ずなぞっています。この作業もかれこれ15年やっているので、これからもずっとやるのでしょうね。指に棘が刺さらぬよう注意です!           10年後、またここでこの眺めを見られるよう、頑張っていきます! 前回は28才の時ここに登りました。まだ独身だったなぁ。10年ひと昔というけれど、この間、結婚をし、娘も2人授かり・・・・・いろいろあったなぁ。10年後はもう50才かぁ~。    

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